マカーレム=シーラーズィー、インターネットをめぐる発言で釈明「テクノロジーには反対せず」
2014年09月01日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーは、第3世代のインターネットに関する自身の発言は正確に反映されていないと指摘した上で、「仮想空間最高評議会はこれについて私に説明をしてくれたが、そこで私が感じたのは、この問題では危険な状況が起きつつある、ということだった。そこで私は最後に〔仮想空間最高評議会の委員らにインターネットの危険性について〕注意喚起を行ったというわけだ。しかし残念なことに、私の一部の発言は歪曲されてしまった」と述べた。
国会通信の報道によると、マルジャエ・タグリード(シーア派最高権威)である同師はアリー・ラーリージャーニー国会議長と会談し、その中で「我々はテクノロジーに反対しているわけではない」と強調した上で、「我々はテクノロジーの利用は必要であると考える。なぜならムスリムたちが学術・革命運動を展開していた時、ヨーロッパ人たちは中世の時代にあったからだ。従って、我々はテクノロジーには賛同している」と付け加えた。
マルジャエ・タグリードである同師は続けて、次のように述べた。
西洋のテクノロジーは、不衛生な泥水のようなものだ。勿論、水は生命の源ではあるが、泥水は濾過されねばならない。従って、インターネット第3世代テクノロジーもまた、泥水のように、人々のもとに提供されるには、濾過(フィルタリング)される必要があるのだ。よって、テクノロジーと科学の発展に反対する者は愚か者である、と言わねばならない。
アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーはさらに、
確実なことは、西洋人たちはテクノロジーの分野で、倫理的・文化的問題に縛られていないということである。しかし〔イスラームの倫理的命令に〕従い、レッドライン(越えてはならない一線)を有しているわれわれにとって、いかなるテクノロジーも〔原油から夾雑物を取ってガソリンなどの有益な液体へと転換するかのごとく〕「精製」されねばならないのである。
と説明した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:FM791 )
( 記事ID:35295 )