パムッカレ大学で卒業証明書を受け取ろうとした学生に「スカーフなし・あごひげなし」の写真の提出が求められたという報道に対して、パムッカレ大学学長は文書でこれを否定した。
フセイン・バージュ学長は、問題となっている証明書は過去のものであるため、無効であると話した。バージュ学長は、「我々の大学の卒業証書に写真の欄はありません。卒業証明書にも卒業証書にも、発行する際に写真は必要ありません。」と述べた。
■バージュ学長の声明
親愛なる報道機関の皆様、
個人の内面における信仰と人々がこの信仰を外面において実践することは、自由の当然の姿である。憲法第15条には、戦争・紛争・戒厳令下もしくは非常事態においても、いかなる人も宗教・信仰・思想・信条の表明を強要されることはなく、このことで罪に問われることもないと明示されている。
自由なスカーフ着用が許されないというのであれば、そのほかの自由とは形骸化された無意味なものである。また、すべての人権、民主主義・平等・表現の自由は意味をなさなくなる。宗教と信仰の自由を筆頭にあらゆる自由において、最初で、最も重要な平等を表すものがスカーフ着用の自由である。
以上のように、我々の大学では、学生や教師、職員がそれぞれの信仰が求めることを実践している。
過去に作成された、無効となっている書類に、スカーフなし・あごひげなしの写真が必要だという一文が存在した。しかしながら、我々の大学の卒業証書には写真欄はない。卒業証明書も卒業証書も、発行時に写真を必要としていない。
この件に関する調査は開始されており、早急に対応がとられる予定である。
パムッカレ大学学長
フセイン・バージュ
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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:35314 )