アラブ・アメリカ「対イスラム国」会議、最終声明にトルコ署名せず
2014年09月12日付 Hurriyet 紙
トルコは、ジッダで行われた会議で決定され、「イラク・シリア・イスラム国」への断固たる対応をその内容とする「テロとの戦い国際会議」の最終声明へのサインを行わなかった。
アメリカのケリー国務長官は、今日、アンカラをおとずれる。その前のこの展開は、「イスラム国」に対し「主要国連合」を作ろうとする国々に対し冷や水を浴びせる結果となった。
アメリカおよびアラブ諸国と、トルコとの間のこの問題は、ケリー国務長官のアンカラ訪問により解決されると期待されている。
■「アンカラが承認せず」か?
トルコを代表して、メヴリュト・チャヴシュオール外相が出席したジッダでの会議の最終声明では、参加の全ての国が、「イスラム国」に対し、軍事面を含む、実効性と強い決意をもった対応をすることと解される表現が含まれているという。情報によると、チャヴシュオール外相は、この声明をアンカラのトルコ政府に伝達し、検討を要請した。しかし、トルコ政府はこれを承認しなかった。このため、チャヴシュオール外相はこの共同声明にサインすることなく、ジッダを離れた。トルコ政府としては、モースルで「イスラム国」の人質となっているオズトゥルク・ユルマズ総領事をはじめとする49人の命を危険にさらさないため、この声明へのサインを拒否したとされている。ジッダ会議に参加したホスト国のサウジアラビアをはじめ、アメリカ、エジプト、イラク、ヨルダン、レバノン、カタール、クウェイト、バフレイン、アラブ首長国連邦、オマーンは、共同声明にサインをしている。
■「トルコの事情は理解されている」
関係者は次のように語った。
「確かに、共同声明には加わらなかった。理由はいえないが、この件は、今日のケリーのアンカラ訪問で再検討されることは確実だ。先日のNATO首脳会議でも、また、アメリカのヘーゲル国防相の訪問でも、モースルで人質に取られているトルコ人がいることからトルコには特別の事情があり、どのように、また、どの程度、この件に関わることができるかは、詳細に説明ずみだ。」
■エルドアン・ケリー会談へ
エルドアン大統領は、アメリカのケリー国務長官と今日、会見する。今日(12日)午後3時に、チャンカヤ大統領府で会見は行われる
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:和泉由美子 )
( 記事ID:35323 )