くノ一のはオールマイティー:イラン紙、女性「ニンジャ・レンジャー」を直撃取材(中)
2014年09月04日付 Iran 紙


ニンジャ・レンジャーとの出会い

 スポーツに長けた彼女たちがどのようにしてニンジャ・レンジャーと出会ったのかは、興味深いところだろう。そのことについて、彼女たちに訊いてみた。

 ファーテメ・ドゥースティーさんは、82年から83年〔2003年から2004年頃〕にかけて、ニンジャ・レンジャーを始めるようになったという。しかしだからといって、カラテで師範の免状を獲得することに成功するまでは、彼女がこの武術から離れることにはならなかった。〔‥‥〕

 彼女はニンジャ・レンジャーに出会ったきっかけについて、次のように言う。

武器を使った武術に興味があったのですが、そんな折、知人の一人がそうした武術を教えているという女性を紹介してくれました。こうして、私はシャフリヤールにニンジャ・レンジャーの教室があることを知り、そこに行って習うことにしたのです。武器を使ったものが好きだったので、武器スタイルのものを始めました。

 シャヤーン・モハンマディーさんも82年からニンジャ・レンジャーを始め、そのころからすでに11年になるという。彼女はこの武術で、黒帯4段まで上達し、師範級にまで登り詰めており、生徒を教えることもできるまでになっている。

 モハンマディーさんもファーテメ・ドゥースティーさん同様、カラテから離れたわけではないという。彼女はニンジャ・レンジャーとの出会いについて、次のように言っている。「この武術を宣伝する横断幕を見て、知ったのです。そしてそれ以降、今に至るまで続けてきた、というわけです」。

ニンジャ・レンジャーの魅力

 ニンジャ・レンジャーの魅力とは何だろうか。シャヤーン・モハンマディーさんもファーテメ・ドゥースティーさんもともに、ニンジャ・レンジャーは多様性に富むという。戦闘、アクロバット、そして防御があり、こうした多様性が、この武術を魅力あふれるものにしているのだというのである。

 モハンマディーさんは言う。

この武術が多様性に富むことを知って、私はそれに魅了されてしまいました。カラテをしてはいましたが、白帯から始めました。師範は、あなたはカラテの二段なので、すぐに上達するといってくれました。私はその言葉に満足せず、一から始めました。今では黒帯4段にまでなりましたが、最高段の10段まで行きたいと考えています。

 ドゥースティーさんも、次のように言う。

この武術は武器を使ったもの、武器を使わないもの、アクロバット(戦いと組み手)、防御など、いくつかのスタイルがあります。そこでは、キックボクシングの手技や足技が用いられます。もっと進んだ段階になると、「岩越え」や弓、乗馬などもあります。結果的に、この武術はその他の武術と比べて完成度が高いとおもいます。〔だから〕私は訓練を積み、今に至るまで続けてきたのです。



 ニンジャ・レンジャーにも、その他の武術と同様、帯によって階級が分かれる。モハンマディーさんは言う。「この武術には、白、黄、オレンジ、緑、紫、赤、茶、そして黒の色の帯があります。ニンジャが黒帯になったからといって、それで終わりというわけではなく、10段まで昇らなければなりません」。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:コギトエルゴスム )
( 記事ID:35330 )