エルドアン大統領、ニューヨークでシリア・イラク問題協議
2014年09月23日付 Milliyet 紙


エルドアン大統領のニューヨークにおける世界ユダヤ人会議の代表団との会談は、約束の時間の変更が土壇場になって求められたためにキャンセルされた。エルドアン大統領は、国連の議題でシリアに緩衝地帯を設けるためにロシアに対し協力を求める予定だ。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領のアメリカ合衆国における最初の会談である、ロナルド・S・ローダー会長率いる世界ユダヤ人会議の代表団との会談の約束において、問題が生じた。ユダヤ人会議が昨日行われる予定であった会談を他の時間に行うよう求めたことを受けて、会談はキャンセルされた。エルドアン大統領のこの会談は、自身が2004年にアメリカ・ユダヤ人会議から授与され、そして返還を明らかにした勇気を称える賞問題の後に、別のユダヤ人のグループと行われる最初の会談になる予定であった。トルコは国際連合(BM)の話し合いの場において、シリアに対する緩衝そして飛行禁止地帯を望んでいることに触れていた。しかしながらロシアはこの主張に対して冷やかであると明らかにされている。トルコはこれから先にロシアを説得するために特別な折衝を行っていくことが伝えられた。

■会談はキャンセル

エルドアン大統領のニューヨークにおける最初の会談は、約束に関し問題が生じたため実現しなかった。エルドアン大統領は昨日の朝ローダー会長率いるユダヤ人会議代表団と宿泊したホテルで一堂に会する予定だった。この会談は2004年にあるユダヤ人会議から受け取り返還することが発表された勇気を称える賞問題の後に、別の(ユダヤ人)組織と行われる最初の会談になる予定だった。エルドアン大統領はアメリカ・ユダヤ人会議の賞を返還することを発表していた。大統領府からの情報によると世界ユダヤ人会議の代表団が、事前に了解していた約束の時間の変更を昨日の朝に望んだことで、会談がキャンセルとなったという。
大統領府のプログラムでは世界ユダヤ人会議の代表団が今日10時45分にザ・ペンシルヴァニア・ホテルにてエルドアン大統領によって迎え入れられる予定だった。しかしながら入手された情報によれば、世界ユダヤ人会議の代表者たちは昨日の朝大統領府と接触し、会談を他の日か時間に延長するよう要請した。エルドアン大統領も直前にきたこの要請に対し、予定がつまっているために約束を他の日にすることはできず、これは世界ユダヤ人会議代表団と予定された面会のキャンセルという結果につながった。

■ロシアは緩衝地帯に反対

エルドアン大統領のアメリカ首脳陣との会談や国連での話し合いにおいて、主要な議題のうちの一つがシリア国境に設置することが望まれている緩衝・飛行禁止地帯だった。エルドアン大統領のアメリカ合衆国バラク・オバマ大統領との早急な対話が望まれている一方で、アメリカの首脳陣との元々の二か国間会談はバイデン副大統領と行われることが明らかにされている。
エルドアン大統領をはじめとして国連にいるトルコ人代表団はシリアで反体制派が勢力を獲得すること、イスラム国のような組織に対して対策がとられることそして一般市民への有効な援助をもたらすために緩衝地帯の設置を望んだ。しかしながら国連安全保障理事会のメンバーであるロシアは、トルコの緩衝地帯へのアプローチを歓迎していない。緩衝地帯に期待しているアメリカ政府はロシアの説得ために介入することが望まれている。一方で穏健な反体制派の訓練に関して決定を下したアメリカに対し、この決定が成功をもたらすには飛行禁止区域の宣言が条件であるということが強調される予定だ。トルコは今後ロシアを説得するために特別な接触をしていくことが伝えられた。

■イスラム国に関する話し合い

エルドアン大統領のバイデン副大統領との会談で話し合われるほかの重要なテーマはイスラム国との戦闘になる。トルコは、以前49人の人質のために連携に参加することには冷淡なアプローチをしており、このことについて言及した。新しい政権になり、より穏健なメッセージを与えたトルコはイスラム国に対し構築される連携に直接参加するのではなく、内々に支援をする可能性があると明らかにされている。トルコのリスクは継続しているといわれている。シリアにおいてアサド大統領の失脚を望んでいるトルコは、国境からやってくる難民の波についても議題にあげた。エルドアン大統領は特に話し合いにおいて人道支援の問題において世界が貢献することを望んだ。
トルコに対してイスラム国に関する消極的な意識操作が行われたと明らかにしたエルドアン大統領は、話し合いにおいてトルコがテロと行動をともにすることなどありえないと強調したことも明らかにされている。トルコは形成過程にある連携の共通の決定を得ずにイスラム国に対する航空作戦が継続していることは、地域にとって危険であるという見方である。フランスの最近の一連の航空作戦もトルコ人の人質を救出するために行われた作戦を遅らせたようだ。

■エルドアン大統領へトルコ人の護衛

アメリカ訪問ではエルドアン大統領の護衛にニューヨークの警察で職務につくトルコ人警察官も加わっている。ニューヨークの警察機関で職務についているエルハン・ユルドゥルムさんとビルギン・シャスマズんさんが護衛部隊に任命された。アメリカの担当者はこの適用をエルドアン大統領のために前の訪問でも行った。この二人のトルコ人警官は二か国の警官たちの間の連携と連絡も担った。

■ギュレンの返還を望んだ

タイイプ・エルドアン共和国大統領はNATOにおけるオバマとの面会でギュレン師の身柄の返還もしくは国外追放を望んでいると述べた。エルドアン大統領は「オバマ大統領から私の要望への返答は得られなかった」と述べたと伝えられた。エルドアン大統領は49人の人質が解放された際の交換に関する質問に対して「一人の捕虜に対して1500人を解放する人々もいる。このことは心配ないでしょう」と言ってイスラエル人兵士ギルアド・シャリートのためにおこなった人質交換に言及した。タイイプ・エルドアン大統領は外交関係の評議会で行ったスピーチでトルコの成功を収めた人質作戦を説明した。そしてとても成功した作戦が行われたと強調し、「国民はだれも負傷しなかったが、領事館において一匹の犬がいた。その犬を救出することができなかった、それをとても悲しく思う」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:35405 )