デンプシー米統合参謀本部議長は、シリアの緩衝地帯の設定は「ある点において可能性として考えられる」ことと、15000人の反対勢力が地上作戦のために訓練されることが必要であることを述べた。
アメリカ合衆国のマーティン・デンプシー統合作戦本部議長とチャック・ヘーゲル国防長官は、イスラム国(ISIS)に対して行われた空爆に関して、26日ペンタゴンで記者会見を開いた。シリア・トルコ国境に緩衝地帯を置き、民間人をバッシャール・アサド体制の空爆から救うためシリア北東部に飛行禁止区域を設定するというトルコ政府の要求について、ヘーゲル国防相は、「ご存知のようにオバマ大統領と大統領補佐官は、エルドアン大統領と今週会談した。トルコの指導者たちと同盟への貢献のさまざまな方法に関して話し合いを続けている」と述べた。
ヘーゲル国防長官は、緩衝地帯に関して、新たな議題ではなく、あらゆる可能性を議論していることを明らかにし、「トルコの人々が何を必要としているかに関して話し合いを続ける。彼らはISISとイラクとシリアで何が起こっているかを明確に知っている。彼らに対する明確な脅威であり危険だ。現在約1300万人の難民を保護しており、ISISは他のあらゆる規模で諸国と人々を脅かしている」と語った。デンプシー統合作戦本部議長は、緩衝地帯が「ある点において可能性の1つでありうるが、現在の行動には含まれない」ことを明らかにした。ヘーゲル国防長官が、シリアとイラクにおけるジハーディストに対するアメリカの空爆の1日あたりの費用が700万~1000万ドルであることを明らかにした一方、デンプシー統合作戦本部議長は、必要と思われる地上作戦をシリア人の反対勢力に移した。デンプシー議長は、シリア東部におけるISISの手に落ちた地域奪還のため、反対勢力の12000~15000人ほどが武装化され訓練される必要があると述べた。デンプシー議長は、訓練は最初の年は5000人で開始されると述べ、「解決策は、シリアの穏健な反対派を発展させることであると信じている。彼らを良い形で訓練することができると考えている」と話した。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:35440 )