トルコのシリア国内飛び地領スライマン・シャー廟の現状は?
2014年10月01日付 Milliyet 紙


「イスラム国」がスレイマン・シャー廟へ攻撃するという報道が流れた後、廟の周辺では安全対策が強化された。「イスラム国」の攻撃に対して、スレイマン・シャー廟では砲撃部隊が常時、待機している。

「イスラム国」がスレイマン・シャー廟へ攻撃するという報道がメディアで流れた後に防衛対策が高められた。「イスラム国」のスレイマン・シャー廟への攻撃に備え、砲撃部隊が常時、待機している。

「イスラム国」がシリアのクルド人地域のコバーニーへの攻撃を続けるなか、トルコのシリア国内の飛び地であるスレイマン・シャー廟へ再び注目が集まっている。「イスラム国」は、以前に廟にいる兵たちを撤収せよとの脅迫をソシャルメディアに流していたが、トルコ側が方策を強化すると(攻撃の主張を)後退させていた。しかし、現在、再び廟を狙っていると報道されている。

トルコ軍は少し前に廟で警護にあたる人員の数を増やし、およそ50人を任官した。隊員の半数は特別部隊指令局に属するボルドーベレー隊(特殊部隊)からなり、他の半数も上級士官と下士官から構成されている。国境地帯には、今後予想される攻撃の際に、廟へ向かう全軍団が常時、待機している。

■軍事介入の権限

どの軍隊が、何の任務を、どんな状況においてするかが詳細に決められているので、軍隊はこの計画に基づき任務の準備を整えている。砲撃部隊も常時待機しており、砲弾は全ていつでも撃てる状態で当該地区の戦略地点に向けられているという。トルコ大国民議会へ提出された特別許可法においても、予想される攻撃に際し、軍がシリアへ入り軍事行動がきりよう、権限が要請された。許可法の必要性に関する説明では、「国際法に基づきトルコ領と承認されているスレイマン・シャー廟駐兵所に向けた安全保障上のリスクが増している」と述べられている。

■アルンチ副首相「近づいている」

ビュレント・アルンチ副首相は、発表を行い、「たしかに「イスラム国」の戦闘員は、この地域に非常に近づいている。しかし、そこでは、我が軍は装備と兵器を整え、この廟駐屯所における任務を今現在も継続している」と述べた。

■スルチの町に、8部隊が送られた

治安部隊は、コバーニーに対する「イスラム国」の攻撃をうけ、(トルコ南東部の)スルチやその周辺で起きた暴動への対応を開始した。情報によると、自由民主党のセラハッティン・デミルタシュ党首の昨日の発表の直後、8部隊がこの地域に送られた。ジャンダルマ部隊、特殊部隊、コマンド部隊からなる部隊は、予想される扇動行動と、この地域で予想される大きな事件への対応のため、この地域に送られたとみられている。

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( 翻訳者:岡田咲月 )
( 記事ID:35458 )