今年もまた、犠牲獣の血で染まる海
2014年10月04日付 Radikal 紙


例年の犠牲祭にみられるとおり、今年の犠牲祭でもイスタンブルのボスフォラス海峡が真っ赤に染まった。

犠牲祭の数週間から対策がとられ、屠殺場が決められたり、注意が呼び掛けられたりしたが、それでもなおこの光景は変わらなかった。毎年そうであるように犠牲祭初日には犠牲獣(クルバン)の血がボスフォラス海峡に流された。アナトリア側では屠殺されたクルバンの血が下水を通ってボスフォラス海峡に流れ、海の青と血の赤が入り混じっている。

■屠殺時に心臓発作で死亡

カイセリ県のハビプ・ボスタンさん(62歳)が、クルバン屠殺時に心臓発作に見舞われ、搬送先の病院で死亡した。この事故はメリキガズィ郡で起こった。62歳のハビプさんはそのとき、息子二人とともに屠殺予定のウシの脚を結んで屠殺場所に置いていた。その際、クルバンが暴れてバランスを失い、コンクリートの床に転倒したボスタンさんは、その場で動かなくなった。
救急車が要請され、カイセリ県教育研究病院に搬送されたボスタンさんは心臓発作に見舞われたと明らかになった。ボスタンさんは、病院搬送中に心停止となり、応急手当により再び息を吹き返したが、救急車内のあらゆる努力にも関わらず助からなかった。ボスタンさんの息子や近親者らが、病院救急搬送入口の前で悲しみにくれて涙を流す姿がみられた。

■今年も素人屠殺人が怪我

例年通り、今年もクルバンを屠殺する際に自分まで傷つけてしまった素人の屠殺人が病院におしよせた。犠牲祭礼拝のあと、クルバンとなる動物を屠殺しようとした素人の屠殺人達は、手や脚、指など切った。自力で病院に行く者もいれば、救急車でオクメイダヌ教育研究病院に行く者も。スルタンガズィから病院にやって きたウルゲン・ベルチクさんは、「クルバンを切るときに、おじがナイフで私の手を刺してしまった。それで手を切ってしまいました。傷が骨ま達していたので病院に連れてきてくれたんです」と話した。
また、ほかの負傷者は「毎年クルバンを自分たちで切っています。今年も自分たちで屠殺しようとしたら手を切ってしまいました。腱が切れたようです」と話している。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:35487 )