「イスラム国」闘争で負傷のPKK要人、トルコで逮捕
2014年10月13日付 Milliyet 紙
シリアで「イスラム国」に対して人民防衛隊(YPG;PYDの武装組織)側に加わり、戦闘で負傷したことから治療のためトルコに運ばれたPKKの二地域を統括する要人がトルコで逮捕された。
入手された情報によれば、ディヤルバクルの警視庁は、シリアの戦闘で負傷したテロ組織PKKメンバー2名が治療のためトルコへ入ったという情報についての捜査を開始した。この2名は、シリアのコバーニーでテロ組織「イスラム国」に対する戦闘に、PYD-YPG側で参戦した際に負傷したという。
ディヤルバクルで隊員が講じた作戦により、テロ組織のハッキャリー地域を統括するコード・ネーム「ルズガル」のセルマン・アテシュと、ディヤルバクル地域を統括するコードネーム「ソフィ」がシャンルウルファで逮捕された。
■病院で拘束
「イスラム国」のコバーニー包囲によって負傷したYPGメンバーはトルコで治療を受けている。国境門から担架に移されたYPGメンバーの写真が撮られ、指紋が採取された。この作戦の間に、トルコが何年にも亘って捜索しており、誘拐されたトルコ兵と警察官の一部に対して処刑命令を下したコードネーム「ソフィ」のセラハッティン・ディレキがスルチで治療を受けたことが判明した。ディレキは特別活動部隊によってスルチの病院で逮捕され連行された。ディレキがどこへ運ばれたのかということに関しては何の発表もされなかった。コバーニーで「イスラム国」とYPG勢力間の戦闘で負傷したディレキは、ウルファ・スルチ国立病院で治療を受けた。その後ウルファ県警のエユプ・プナルバシュ本部長が自ら指揮した作戦で逮捕された。
■非常に危険
ソフィというコードネームで知られるセラハッティン・ディレキはマルディンに住民票を置く。テロ組織PKKには1995年にドイツから加わった。2007年にザプ地区でゲリヤ‐ザプ分隊長を務め、2011年夏に実戦司令官、アメド県司令官のような任務に就き始めた。2014年8月までこの地域で活動し、2014年8月にムラト・カラユランの指示で、コバーニー地域で活動を始めた。4つの事件に関して捜索命令が出されているディレキの名前は、ヴェラト・アク(コードネーム「サヴァシュ」)、エンギン・マルジェ、ジヴァン・ボルタン(コードネームGernas-Pling)、ユスフ・ビラ、オギュン・ドゥマン、オルハン・テキン(コードネームRedur-Pilta)、イェテル・ニファク(コードネームRoda-Amed)、アフメト・サーラヤン(コードネーム「チヤ」)の証言に出てきている。テロ組織のメンバーは活動の指示をセラハッティン・ディレクから得たと供述している。
■ディレキの活動
2013年7月3日にディズレ郡クラルクズ・バラジュ警備部隊とハニ郡トプチュラル軍警察駐屯所に対して実行された武力攻撃の命令を下した。2012年9月2-11日にディヤルバクル県ディズレ郡で特別活動部隊局に所属するショートランド部隊車両に対してロケット砲撃と長身砲による攻撃活動を組織した。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:35557 )