トルコ初の同性婚を果たした大学生のエキン・ケセルさんとエムルッラー・チュズュンさんの人生は悪夢へと変わった。
9月2日、大学生のエキン・ケセルさん(21)とエムルッラー・チュズュンさん(28)は、結婚式を挙げて一緒になった。彼らの結婚式が他と違ったのは、同姓愛者のカップルだったと言う点だ。28歳のエムルッラーさんは結婚後に起きたことを次のように語った。
「家族と兄弟は私を迫害しています。私たちの結婚が報道されると、世間の人たちは嫌悪感を示しました。大家は家を出ていけと言いました。私はカドゥキョイでウェイターをしていましたが、クビになりました。エキンは大学に通っているので働けません。収入源がなく困っています。」
■女性からも脅迫
エキン・ケセルさん(21)も迫害が原因で学校へも通えなくなったと話す。彼は、とりわけソーシャルメディアで殺害予告を受けたと話し、以下のように語った。
「私はアンタクヤ出身です。アンタクヤの名に泥を塗ったと、殺害の脅迫がされています。家族は私が同性愛者であることを知っていました。しかし、結婚には大反対しました。エムルッラーとは3年来の友達です。一緒に暮らしていました。タブーを打ち破るために結婚しました。しかし蓋を開けてみれば同性愛忌避者は少数派だということに気づきました。その一部は女性です… 周囲の人の95パーセントは喜んでくれ、いつも応援していると言ってくれました。今は家族と世間の人たちが私たちに干渉せずにいてくれることだけを望みます」
エキン・ケセルさんはアラブ系の21歳で、芸術を学ぶ学生である。エムルッラー・チュズュンさんは28歳で2歳の時に一家はイスタンブルに移住した。バトマン出身のクルド人である。サービス業に就き、写真を撮ることを趣味にしている。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:35558 )