イスタンブルのミニバス新時代―乗車代金カード払いへ
2014年10月15日付 Radikal 紙
イスタンブルのミニバスとドルムシュで現金の代わりにイスタンブルカードが適用されることになる。タクシーはというと、中央システムから指示を受ける。
イスタンブル市のカーディル・トプバシュ市長は3度目の市長の座に就いた後、2015年から2019年の間にイスタンブルで行われる予定であるプロジェクトの費用や遂行期間、概要に関する情報を含むイスタンブル戦略プランを説明した。その計画によると、イスタンブルの線路交通の長さが140パーセント上昇し、ミニバスとドルムシュへはイスタンブルカードで乗車することになり、タクシーは中央システムから指令を受け、毎年平均780の公営住宅が建設される。
イスタンブル市によって計画され、市議会で承認された2015-2019戦略プランにおいて、イスタンブルで4年に渡って実施が予定されているプロジェクトの経費、期間、概要に関する情報が明らかになった。計画では、主要なサービス分野は、防災、環境、開発、都市、社会制度、文化サービス、健康福祉、社会支援サービス、交通サービス、事務局の項目で取り纏められた。
■線路の総距離は140パーセントに上る
戦略プランによると、2015から2019年の間に線路システムプロジェクトに対し2150億リラの捻出を計画している。これによってイスタンブル全土で線路の総距離が2019年までに140パーセント上昇し、アジア側では295パーセントにまで上るとされている。ヨーロッパ側では2019年の年末までに線路システムを672キロメートルに延長することを目標にしている。障害者がバス、ミニバス、タクシーを用意に利用できるよう状況を改善することを目指す一方、2016年の年末までにミニバスとドルムシュではイスタンブルカードが用いられ、タクシーは中央システムから指令を受けることになる。
■海上の交通手段の割合は5パーセントになる
海上交通の拡大のために6億8300万リラの支出が企画されている。2017年までに導入される10隻の新たな船でもって海上交通の割合は5パーセントになる。海上交通のために市外の拠点に港を建設し、貨物の移動はそこから出る海上交通機関で実施される。金角湾の浮き桟橋、カラキョイ港、プリンセス諸島の海岸の整備、マリーナプロジェクトは2019年までに完了される。
■毎年平均780の公営住宅がつくられる
その一方でイスタンブルの多数の地区が危険地帯であると宣言されたことで議論を生んでいる都市改造計画へ、5年間で12億8600万リラが割かれるることが明らかになった。市有地に建てられたゲジェコンドゥを適切な生活地域に変えるため6億4640万リラが費やされる。市有地にあるゲジェコンドゥは毎年平均で90戸撤去される。この過程で完成する公営住宅の数は毎年平均で780戸に及ぶと計画されている。
■緑地に5兆1千億リラ
イスタンブルにおける緑地を増やすために5兆1千億リラの支出を予定している。140万平方メートルの創出が計画されている緑地と遊歩道のための土地の中には、ヨーロッパ地区都市森林、オルタキョイ渓谷、ゼイティンブルヌ(チュルプジュ)市立公園、サルイェル・ハジュオスマン林、キュチュクチェシュメ・メネクシェ川、バクルキョイ・フロルヤ植物公園のような地区の完成が期待されている。またこの計画の間にカドゥキョイ広場、第一・第二エタップ・エユップ広場、カバタシュ港広場、ベイコズ・チュブックル・カンルジャ広場、バクルキョイ広場、アクサライ広場、カラキョイ広場のような中心地の改修が目指されている。
■イスタンブルの宣伝に2億9700万リラが払われる
ボスフォラスの未開発地域を保護し拡張するために650万リラが、文化と自然を守るため3億4700万リラが支払われる。旧市街の城壁、城、泉、モスクの改修、古い建築物や失われゆく文化遺産の修繕、墓や墓地の修復のためには200の測量、原状回復、修復のプロジェクトが用意されている。イェニカプ遺跡の保護活動は2017年に完全に終了する。その一方で国際的な観点からイスタンブルの宣伝を理由として2億9700万リラが費やされる。イスタンブルで行われる文化的活動の参加者数が毎年平均で120万人になると想定されている。毎年、劇、映画、フェスティバル、夏のイベントのようなものが平均2千個催される予定だ。戦略プランによると毎年平均で70の劇が上演される。毎年ひとつ公営図書館を、愛読者のため開設する。
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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:35575 )