■ヨルダン:カラク・ダム建設プロジェクトが始動
【アンマン:本紙】
ヨルダン政府高官とアリス・ウェールズ駐ヨルダン米大使は、カラク・ダム建設プロジェクトの着工式に出席した。2016年末のダム竣工により、農業分野に携わる5千世帯が恩恵を受けることやエネルギー消費が抑制されることに加え、農産物の収穫及び輸出の増加が期待されている。
ウェールズ大使は、今回建設されるダムが水を渇望している国において水を一滴ももらさず集めることに貢献するだろうと指摘した。また、米国政府がヨルダン国民の生活水準の向上のために、水需要の充足を目的としたヨルダンへの支援を続けると表明した。
一方、ハーズィム・ナースィル水資源・灌漑(かんがい)大臣は、「政府は水資源部門に最も大きな関心を払っている。なぜならこの部門はあらゆる水準の向上において重要な役割を担っており、水不足という難問への対処や国民に水を提供するためによりよい解決策を創出すべきだからだ。たとえこの部門が深刻な課題に直面したとしても、需要を充足しなければならない」と述べた。さらに同大臣は、「ヨルダンにおける水資源部門は、もはや水問題に対してその場しのぎ的な対応に留まらず、将来の計画や最適な水資源の分配をも視野に入れている。さまざまな(水資源の)利用分野において最高のレベルを実現し、何の障害もない適切な解決策を提供することを追求していく」と強調した。
また、ナースィル大臣は、ヨルダン渓谷庁が集水量を強化するために承認した計画が、国内の全ダムの貯水力を増加するために策定された構想に基づいて実施されると言明した。この構想では、数年以内にヨルダン王国内における集水量を4億立法メートル以上に引き上げることが目指されている。
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( 翻訳者:谷山ひかる )
( 記事ID:35589 )