コジャエリ刑務所で囚人反乱!
2014年10月23日付 Milliyet 紙

イズミト市のコジャエリEタイプ刑務所で、拘留者・受刑者たちが刑務所の器物を燃やし反乱を始めた。

機動隊が刑務所の周囲を囲む中、消防団と救急隊も現場に向かった。

 イズミト市クルチェシュメの国道D-100の傍にあるEタイプ刑務所で囚人たちが午後9時ごろ反乱を始めた。監房の器物に火をつけた囚人たちのうち数人は、屋根に上りレンガやベッドを周囲へ落とし始めた。通報を受けて機動隊、消防隊、救急隊が出動した。消防隊の対応前の火が原因で煙が屋根に広がった。責任者と囚人との間で話し合いが未だ行われていないことが明らかにされた。

■囚人等は悪環境を理由にベッドに火をつけたもよう

 コジャエリEタイプ刑務所の囚人たちによる器物への放火による火事は消防隊の放水によって消火された。

約一時間半後の新たな出火に対し消防隊が放水し対処した。囚人達は国道D-100に面する職員棟の屋根に上り、煙に当たらないようにした。

■刑務所が大変酷い環境にあるとの訴え

刑務所の器物とベッドに火をつけたのは囚人等の置かれている悪環境にあると訴えられた。刑務所の収容量を超えた人数の囚人が収容されており、環境が酷いこと、こうした不満に対応が図られなかったのがために、抗議の動きが生じたといわれる。

■刑務所での事件は終結した

 イズミト市中部にあるEタイプ刑務所で囚人達が午後21時頃刑務所の家具類に火をつけることによって始まった抗議の動きは、23時45分に終結した。コジャエリ県のムスタファ・キュチュク首席検事長は囚人たちが説得をうけいれたこと、反乱が終結したことを明らかにした。キュチュク首席検事は記者会見で囚人達から要求があったことを明らかにし「まず最初にこれは反乱ではない。いくつか要求があり、それを受け入れた。関係者の皆さんご心配なく、すべての囚人は元の場所に戻りました。如何なるけが人もおらず、ただ所内が傷ついただけです」と述べた。

■囚人を移送する監獄が見つからなかった

キュチュク首席検事はコジャエリ県の5千人の囚人中、この刑務所に800人が収容されていると述べた。また、この事件の発生した市中心部のEタイプ刑務所は実は閉鎖されていたが、ここにいる囚人は他の所で場所を確保できなかったために、移送されたと明らかにした。一方、囚人等の家族は刑務所前に集まり、キュチュク首席検事が記者会見を行う間、「我々にも説明をせよ、そこに我々の縁者がいるのだ」と叫んでいた。首席検事はその後囚人たちの関係者の元に行き説明をし、如何なる怪我人も出なかったと述べた。

 キュチュク首席検事がその場を離れたのに対し、およそ400人の機動隊と囚人関係者たちは刑務所から離れなかった。

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( 翻訳者:岡本悠見 )
( 記事ID:35655 )