レバノン:首相、シリア人に自国領内の安全な地域への避難を呼びかけ
2014年10月28日付 al-Hayat 紙
■サラーム首相、シリア領内の安全な地域への避難を呼びかけ
【ベイルート:本紙】
レバノンのタンマーム・サラーム首相は、「レバノンの前には、大きな挑戦と問題が立ちはだかっている。中でも、我々がベルリンで取り組んでいる最も大きな課題は、シリア避難民問題や、それに関してレバノンが被る大きな負担といったテーマである。そして今、レバノンを支援するとの立場が実践に移されるためにも、具体的な支援策を検討すべき時が来た」と強調した。
サラーム首相はジブラーン・バーシール外相、ラシード・ダルバース社会問題相、側近らを伴ってドイツ外務省に到着し、フランク・シュタインマイヤー独外相の歓迎を受けた。シュタインマイヤー独外相は、「遺憾ながらシリア内戦は未だ終結せず、人々は国外へと逃れ続けている。本日の会議は連帯のためのものである。シリア難民に連帯を示すとともに、特にレバノンといった難民受け入れ国に連帯を表明する。本日我々は、ここにいる35カ国以上の代表者の存在を通じて、我々がレバノンの安定に懸念を抱いていることを強調したい。我々は、レバノン国家そのものや、難民の将来的なコミュニティについて配慮しなければならない」と語った。
一方、サラーム首相は次のように述べた。「本日私がベルリンに居るのは、レバノンに課せられた過大な責任に立ち向かうためだ。昨日我々はテロやテロリストとの大きな対決を経験したものの、事態を収め、権威に刃向かうことや国家の威信に挑むことに歯止めをかけた。この事態に立ち向かう際、治安機関や軍からなる治安部隊のほか、団結したレバノン市民が我々と共にあった。おかげさまで事態を成功裏に収拾したが、我々は国家権威の拡大や国民の結束を確実なものとするために、この方向性で続けていく」。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:穴迫楓 )
( 記事ID:35700 )