カラマンで炭鉱事故、地下水流入
2014年10月28日付 Radikal 紙


カラマン県の炭鉱で事故が発生した。炭鉱内には地下水が浸水し、作業員18名が閉じ込められた。

カラマン県エルメネキ市パムクル村付近にある炭鉱内のくぼみに作業員が取り残されている。

事故は今日28日の昼に起こった。朝のシフトに入った作業員が働いていた時、坑道に地下水が流入し落盤が起こった。坑道に取り残された30人程の作業員を救助するための作業が始められ、落盤の起こった炭鉱には救助・救護チームが向かった。

■知事の声明

カラマン県のムラト・コジャ知事は、エルメネキ市ギュネイユルト町にある炭鉱内で作業員が閉じ込められたことに関して次のように声明を出した。「事故は地下に溜まった水が炭鉱内に流れ出したもので、現在作業場の一部が浸水しています。18人の作業員が今もその作業場にいますが、他の作業場にいた作業員には問題はありません。40人以上の友人は既に救出されました。さしあたって18人の友人が地下に取り残されておりますが彼らとはまだ連絡がとれていません」

■「最初の情報はあまり喜ばしいものではなかった」

鉱業労働組合のヌレッティン・アクチュル会長は、カラマン県の落盤事故に関してヒュッリイェト紙に以下のように語った。「我々は事故のあった炭鉱とは組織上のつながりはありませんが、副会長が現地に向かいました。その地域を我々はよく知っており、そこにいる仲間と話しました。水が噴出したという最初の情報がありますが、あまり喜ばしいものではありません」と述べた。マニサ県選出国会議員のオズギュル・オゼル氏は、5月に炭鉱事故が起こったソマからアンカラまで歩いた作業員の傍を一旦離れ、まずカラマンに移動すると語った。カラマンに移動した鉱業労働組合マヒル・イイト副会長はhurriyet.com.trに最初の情報を以下のように話した。「20~30人の作業員が地下水の流入した炭鉱内に閉じ込められていることが分かりました。合法の炭鉱で、ハス・シェケルレル社が保有しています。噴水の量が多かったために一瞬にして水でいっぱいになってしまったようです」と語った。トルコ鉱業労働組合マヒル・イイト副会長もこの件に関して知事や市長らと面会するように試みていると述べた一方で、現地には組合職員がいなかったことも明らかにした。

■70人チームでの捜索・救助作業が開始

首相府災害・危機管理庁(AFAD)のフアト・オクタイ長官は、カラマン県の炭鉱作業員が閉じ込められている炭鉱に向かい、救出・救助活動の統率を行う。
我々が得た情報によると、AFADは炭鉱事故についての第一報を受け取ると、コンヤとカラマンにいた救助作業チームを事故現場に向かわせた。AFADとAFADが率いるチームとともに約70人が炭鉱での救出・救助活動を開始した。

■炭鉱はハス・シェケルレル鉱業が所有

マヒル・イイト副会長は、地下水があふれ出した結果出来た炭鉱の採石場のくぼみ部分に、25人の作業員が取り残された情報を得たことを述べ、また、この炭鉱がハス・シェケルレル鉱業が所有する小さな採石場であることを明らかにした。ハス・シェケルレル鉱業エネルギー輸送建設会社の単独株主は、今年6月25日の商業登録によると、サッフェト・ウヤル氏である。

■TKKの救助チームは準備を開始

トルコ石炭協会(TKK)ブルハン・イナン会長は、炭坑内に閉じ込められた作業員の救助のために専門家チームを発足させたと述べた。救助チームが飛行機、またはヘリコプターで現地に向かうことについて災害・危機管理庁’(AFAD)長官と面会したという。AFADのアフメト・ギュンギョル県支部長もまた、救助チームが最短で現地に到着できるように必要な努力が行われているとコメントした。

■大臣たちが現地入り

エネルギー・天然資源省タネル・ユルドュズ大臣と、交通省リュトフィ・エルヴァン大臣は、事故が起こった炭坑に向かうことになっている。省庁職員から得た情報によると、両大臣は、炭鉱事故の知らせを受けて飛行機でコンヤに向かう。またその後に車でカラマン県のエルメネキ市にある炭坑に向かい、調査に立ち会うことになっている。

■CHPも委員会を現地に向かわせる

共和人民党(CHP)総書記のギュルセル・テキン氏は、イスタンブル選出国会議員のアイクト・エルドードゥ氏を長とする委員会を事故の起こったエルメネキ市へ向かわせることを明らかにした。

■大統領、カラマン知事に電話

エルドアン大統領はカラマン県のムラト・コジャ知事に電話をし、事件に関して質問した。また坑内に取り残された作業員救出のためにすべての便宜を図るよう要望した。

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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:35708 )