シャンルウルファのスルチ郡のシリア国境から4kmの距離にあるチュコビルリキ(注:チュクルオヴァに設立された共同事業体)に属する建物に留まっていた155人のペシュメルゲ(クルド民兵)部隊の兵士がコバーニーに入った。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はパリ訪問中にフランス国際関係研究所で参加した会議で報道陣の質問に答えた。エルドアン大統領は「トルコはペシュメルゲ部隊の通行を許可しなかった」との報道に関する質問に対し次のように述べた。
■彼らはコバーニー入りは好ましくないとの知らせを聞いた
「この報道も意味の分からない報道だ。誤報だ。私たちはペシュメルゲ部隊の通過のために尽力した。自由シリア軍もトルコへ来て、コバーニーに入った。ペシュメルゲ部隊は弾薬を全て積み、装備を揃えてトルコに来た。それどころか軍楽隊まで連れてきた。メディアはこれを見逃しているようだ。私たちはペシュメ ルゲ部隊の飛行機をシャンルウルファ空港で受け入れた。彼らはまだ待機している。彼らの装具も届いた。今晩から2日間はトルコに滞在する。彼らはアルビールからの連絡を待っている。彼らは届いた高性能武器がコバーニーに渡るのは好ましくないとの知らせを聞いた。
フランスのメディアは西洋のメディアを非常に良く反映している。私たちはペシュメルゲ部隊や自由シリア軍はもっと多いと予想していた。しかしそこでの戦闘員の数は平均で100人ずつだ。なぜ私が西洋のメディアにこのことを語っているか分かってください。彼らはこうして嘘っぱちの誤報をしているのです。ここで訂正しておきます。こんなことはあり得ません。
■コバーニーに入った
シャンルウルファのスルチ郡のシリア国境から4kmの距離にあるチュコビルリキに属する建物に留まっていた155人のペシュメルゲ部隊の兵士がコバーニーに入った。
スルチにいた全てのペシュメルゲ部隊の兵士のコバーニー入りは今日の13時半に完了した。
装甲車に乗ったペシュメルゲ部隊の兵士たちは片手に武器、片手でVサインをしながら国境に向け出発した。ペシュメルゲ部隊が国境に向かうのを見た周囲の人たちは「ビジ・ペシュメルゲ」のスローガンを掲げて応援のデモを行った。
■自由シリア軍が戦闘を開始
一方コバーニーからの情報によると、自由シリア軍によって村に送り込まれた集団がイスラム国に対して前線で戦闘を始めた。自由シリア軍のメンバーは地域の東、南、西の前線の全てでイスラム国に対する戦闘をしている。
■警察が特殊部隊を視察
シャンルウルファ警察のエユプ・プナルバシュ署長は支部長たちと共にスルチ郡でペシュメルゲの安全を確保する特殊部隊を視察した。
ペシュメルゲ部隊が動員された建物の前に集まった特殊部隊は装甲車の前でエユプ・プナルバシュ警察署長を迎えた。プナルバシュ署長は出迎えの特殊部隊に挨拶し、「神のご加護がありますように」と言ってペシュメルゲ部隊が待つ建物に入った。記者たちが入れなかった建物で一通り関係者から情報を得たプナルバシュ署長はその後装甲車のエスコートでシリア国境での調査等を行った。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:35733 )