麻薬取引を行った罪による6年3ヶ月の懲役刑が確定した後に失踪した歌手のデニズ・セキが、昨日(11月15日)、イスタンブルのビュユクチェクメジェの別荘で逮捕された。警察を見て庭へ走り始めセキは、それ以上逃げられなかった。最初の言葉は、「私に何も聞かないで。私は無罪だ」であった。
■涙を流して「私は病気である」と述べた
7ヶ月間拘置所で過ごしたデニズ・セキは、罪が確定すると失踪した。6か月間逃走したセキは、昨日(11月15日)、ビュユクチェクメジェのアルケント 2000地区にある別荘で薬物担当警察と対面した。庭で走り始めたセキは、それ以上逃げられずに捕らえられた。警察を見ると涙をこぼしたセキは、「気分が悪い。私は病気なのだ。私は罪を犯していない。無罪だ」と述べた。
■薬の処方箋が書かれた
デニズ・セキは、鞄にあった処方箋に含まれる薬について説明することができないため、昨晩、ベズミアーレム・ワクフ大学の医学部付属病院へ運ばれた。病院で、医者によって薬のための処方箋が書かれた後、セキは再び警察へ移送された。
■婚約者を追跡し別荘で捕らえた
薬物犯罪対策担当局の職員たちは、デニズ・セキへたどり着くために綿密な調査を行った。セキが「ギリシアへ逃げた」というような噂に反し、イスタンブルの外には全く出ていないこと観光業に携わり、彼女の婚約者であるファルク・サルマンにより匿われていたことが明らかとなった。デニズ・セキは、近親者とテクノロジーを用いた連絡を行わなかったので、警察は婚約者のファルク・サルマンに重点を置いた。電話追跡で、サルマンがバフチェリエヴレルにいること、二人がビュユクチェクメジェのアルケント2000地区へ入ったことが明らかになった。警察は、セキを匿われていた別荘で捕らえた。セキの隠匿を手 伝ったことにより、婚約者のファルク・サルマンも逮捕された。
■弁護士:「憲法裁判所を待っている」
セキの弁護士であるナイム・カラカヤ氏は、「私の依頼人は、公正でない状態で裁かれた。公正に裁かれる権利が侵害された件について、6月に行った申し立てが審理されることを待ち望んでいる」と述べた。
■218日後、釈放された
デニズ・セキは、3つの県で行われたコカイン取引の一斉摘発の一環として、2009年の2月13日にクルチェスメの自宅近くのホテルで身柄を拘束された。2月24に逮捕されたセキは、218日後に初公判にかけられた。初めての審理で、釈放の決定が下された。裁判を行ったイスタンブル第9重犯罪裁判所は、歌手のセキを「麻薬取引を行った罪」により6年3ヶ月の懲役刑とした。この案件を担当した最高裁判所共和国検事局が用意した通達には、セキと他の容疑者について、「麻薬取引を行った罪」に対し定められた有罪の判断が認められることが求められた。
■「6年3ヶ月」を認めた
最高裁判所第10刑事小法廷は、懲役刑を無効とした。同法廷の多数決により得られた決定に対し、最高裁判所共和国検事局が異議申し立てをした。この件が持ちこまれた最高裁判所刑事大法廷は、2014年3月27日に検事局の異議申し立てを受け入れ、イスタンブル第9重犯罪裁判所が、セキへ「麻薬取引を行った罪」により与えた6年 3ヶ月の懲役刑を認めた。刑事大法廷により認められた決定は、イスタンブル共和国主席検事局執行検事局により評価された。
■「再審」を拒否
執行検事局はこの件を調査した後、セキの罰が3年以上になるために「身柄拘束」の決定を引き出した。セキに対する悪い知らせもイスタンブル第12重犯罪裁判所からもたらされた。裁判所は、公正な裁判が侵害されたこと、証人の証言が聞かれなかったこと、証拠の採集の要求が拒否されたことを理由に、セキの弁護士であるナイム・カラクヤ氏が行った「再審」要請が拒否された。
■婚約者の急な体調不良
ベズミアーレム・バクフ・グレバ病院で必要な検査が行われた後、医療班はデニズ・セキが警察署へ移送されることに支障はないことを述べた。彼女の婚約者のファルク・サルマンは、診察の際、血圧が急に上がった。
■チャーラヤンへ移送された
デニズ・セキは、警察の尋問の後、日曜日の早朝にチャーラヤンにある裁判所に移送された。
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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:35877 )