イスラエル、イラン最高指導者へのオバマ米大統領親書に反発(4)
2014年11月08日付 Mardomsalari 紙
また、バラク・オバマ氏を痛烈に批判してきた共和党の上院議員ジョン・マケイン氏とリンジー・グラハム氏は、ワシントンからテヘランに親書が送られたことに対して、激しい口調の声明を発表した。
この2人の上院議員は、声明の冒頭で「米政府からのさらなる支援を求めるシリア穏健勢力の叫びが聞く耳を持ってもらえないような時に、バラク・オバマ大統領がイスラーム国との戦いに加わるようアーヤトッラー・ハーメネイーに呼びかけたことは、恥ずべきことだ」と述べている。
ジョン・マケイン氏は常にオバマ政権を批判してきた人物の一人であり、シリアの反バッシャール・アサド勢力に対して一層の支援を行おうとしないことを理由に、数ヵ月前から同政権を非難してきた。
政府に批判的な2人の上院議員は声明の続きの中で、イラン・イスラーム共和国はイスラーム国の台頭に関与した責任者であるとし、「中東全域」における宗派間の衝突を声高に叫ぶことで、イラン政府はイスラーム国の台頭に手を貸したと指摘している。
イスラーム国の台頭に対するイランの関与を示すために、彼らはこの声明の中で、「イラクにおけるシーア派民兵組織や政治関係者らへの支援、シリアのバシャール・アサドの殺人機械への支援、ハマスのテロリストたちの武装化、ヒズブッラー部隊のレバノンからシリアへの移送の組織化」などの事例を数え上げている。
ジョン・マケイン、リンジー・グラハム両上院議員は、声明の終わりで「イランという国は米国を弱体化させ、我々と協力することよりも、我々を中東から追い出すことに重きを置いているのだということを、米政府は理解しなければならない」と述べている。
しかし、これはハーメネイーに宛てたオバマ親書に対する最初の否定的反応というわけではない。これに先立ち、米下院議長もバラク・オバマの親書の内容に対して、否定的な姿勢を示していた。
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( 翻訳者:TYN2009 )
( 記事ID:35882 )