不良物件管理局員のフェイズッラー・イェトギン氏は、「タルラバシュ360プロジェクト」において、97の住居に対し4倍の需要があったと述べた。
不良物件管理局による都市化計画で再開発が進み、トルコ初の「都市再建」計画という特徴をもつ「タルラバシュ360プロジェクト」だが、この第一段階として建設された97の住居と96のオフィスが売りに出された。
不良不動産管理局のフェイズッラー・イェトギン氏は、97の住居に対し4倍の前需要が集まったと述べ、以下のように話した。「オフィスは70%が売られた。投資価値が5億ドルであるタルラバシュ360プロジェクトは、邸宅、オフィス、一般住宅、商業ビルを含め約900戸がある。大通りまで220メートル、タクスィム広場に350メートル、イスティクラル通りに180メートルの距離にあることで注目されている。計画ではオフィス部分の貸し出しが2015年9月、邸宅地の貸し出しが2016年春の開始を目指している。」
■97の様々な設計
すべて他とは異なる設計を持つ97住宅の広さは、47平方メートルから355平方メートルまで様々だ。ワンルーム、1DK、ロフト付1DK、2DK、ロフト付2DK、2階建4DK、2階建4DKペントハウスがあり、住居の最低価格は28万9千ドルである。
オフィスの広さは63平方メートルから588平方メートルまであり、最低価格は50万3千ドルである。展示会特別価格は5%割引で、前売りで購入した人へさらに5%の割引が適用される。邸宅は1平方メートルあたり5500ドル、オフィスは1平方メートルあたり6000ドル以上から始まる。
計画の中には、聖パンテレイモン教会や、アルメニア・ワクフ学校、シリア教会も含まれている。建物の修繕はGAP建設によって行われている。
■より活動的になる
イェトギン氏は、2007年以降のタルラバシュ地区の歩みを語り、以下のように話した
「我々は約500人の土地所有者と合意してこの計画を始めたが、非常に貴重な体験となった。ここから得た教訓により、我々は都市の転換計画においてより活動的になるだろう。次の期間においては、フェネル、バラト、アイヴァンサライを始めとして都市開発計画に取り組んでいく。」
このプロジェクトに対して国外からも引き合いがあると話したイェトギン氏は、ブロックあるいは島単位で買いたいという要求があることを話した。
■「地区は50倍の価値を得た」
ベイオールのアフメト・ミスバフ・デミルジャン区長は、官民連携の初プロジェクトとしても注目されているこの計画により、地価が5倍に上がったと話した。デミルジャン区長は、「これはただタルラバシュ地区だけに当てはまることではなく、ジハンギルなど多くの地域にも言えることだ」と話した。デミルジャン区長は、ベイオールの建築物の半分は修復の必要があることを強調し、以下のようにつづけた。
「ベイオールの変容は3つの軸で進んでいる。ひとつはイスティクラル、次にタルラバシュ、そして三つ目がドラプデレだ。3軸すべてで再開発は続いている。タルラバシュの5%にあたる地域がこの計画により変わる。95%は変わらないが現状のままには留まらない、我々は最終的にすべてのためにボタンを押したのだ。目的はドミノ効果を作ることであり、我々はこれを成し遂げると考えている。イスタンブルの中心で真新しい観光地を作り出したい」
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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:35898 )