アゼルバイジャンとユネスコ無形文化遺産にむけ協力へ
2014年11月23日付 Hurriyet 紙


文化観光省で行われた会見で話したオメル・チェリキ文化・観光大臣は、アゼルバイジャンとトルコの共通の歴史を強調し、両国の未来への考え方も共通であると述べた。

同大臣は、アゼルバイジャンの文化相と理解し合えないことは全くなく、全ての会談で理解し合うテーマが増えたとし、両国間の経済的・政治的なテーマも大きく発展し、文化的なテーマにおける関係も一層進展したことの重要性を述べた。

■ラヴァシュ(薄手のパン)のためにユネスコに申請する予定である

会談後、記者団に対して会見を行ったチェリキ大臣は、アゼルバイジャンととても重要なプロジェクトを行う予定であると述べて、次のように話した。

「ラヴァシュを筆頭に多くのテーマをユネスコの無形文化遺産のリストに共同で申請する。キョルオールについても共通文書を作成している。ひとつは文化で、他方は観光について定期的に活動する二つの委員会を立ち上げる予定である。この委員会は、半年に一度副大臣が委員長となって会合する。私たちも年に一度集まって彼らの活動に目を通す。歴史的なシルクロードとデデ・コルクトの歴史的な遺産を再生させるために共同プロジェクトを行う予定である。

両国間で行われるエネルギープロジェクトについても重要な決定がなされたとしたチェリキ大臣は、「バクー・ティフリス・ジェイハン間の石油パイプラインとアナトリア横断天然パイプライン(TANAP)のようなプロジェクトについて文化プロジェクトも実現する予定である。エネルギープロジェクトに文化的な側面も付加する。さらに、相互に実施する文化週間も期間を延長する予定である」と述べた。

■チェリキの慰霊碑の訪問

チェリキ大臣は、訪問中、故ハイダル・アリエフの墓地、バクー戦没者碑とバクー・トルコ戦没者碑を訪れた。バクー・トルコ戦没者碑に花を供え、記者団に行った会見で、ここがアゼルバイジャンとトルコの「一つの民族、二つの国家」という言葉を明かす最も重要なシンボルの一つであると述べた。

戦没者碑には、アナトリア、キルクークからクレタ島までのイスラム世界の各地から来て、カフカース・イスラム軍の旗のもとアゼルバイジャンを防衛するために戦没者となったトルコ兵が眠っているとして、次のように話した。

「この戦没者碑は、アゼルバイジャンとトルコが一つの民族であることを今一度示している。この土地を永遠に見守るためにここでともに眠っている。アゼルバイジャンの友に、アナトリアから来た戦没者のために示してくれた配慮について感謝する。トルコに対する誠意の最も美しい例である。戦没者碑は、今日的にさらに大きなメッセージを与えている。私たちの周りで、イラクやシリアで同朋たちがお互いに殺してあっている時、ここで兄弟たちは、手を取り合って眠ってい る。過去に共通の価値観と共通の祖国を守ろうとして彼らは戦没者となった。この戦没者碑が、今日、いいメッセージとなる必要がある。」

チェリキ大臣はさらにその後、絨毯博物館も見物し、そこの歴史的な絨毯に関して関係者から説明を受けた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:35949 )