「OPEC」減産見送りなら原油価格は60ドルに下落か
2014年11月25日付 al-Hayat 紙
■「OPEC」減産見送りなら原油価格は60ドルに下落か
【アブダビ、クウェート、ベンガジ(リビア)、テヘラン、ロンドン:本紙、ロイター】
スハイル・マルズーイ・アラブ首長国連邦(UAE)エネルギー相は、原油価格の低下は同国にとって大きなダメージにはならないだろうと述べ、「石油輸出国機構(OPEC)」は価格下落問題に対処するべく「適切な決定」を行うだろうと指摘した。しかし、その具体的な手段については言及しなかった。
同相は、石油価格の下落は「UAEに対して大きなダメージにはならない」ことを強調し、同国の石油収入は国内総生産(GDP)の3割を占める程度であると述べた。
同相はまた、UAEは「収入源の多様化を果たし、非石油部門がGDPの約7割を占めるまで成長させることに成功した」と指摘した。
一方、イラン国会の予算・計画委員長は、同国国会は1バレル75~80ドルに石油価格が下落することを視野に入れ、来年度予算を算出するよう指示を出すつもりであると述べた。今年度予算は1バレル100ドルという石油価格の下で算出されたものだった。イラン国営放送は、ガラーム・ラダー・タージ・クルドゥーン氏の発言を紹介、同氏は「石油価格の下落傾向はしばらく続き、以前の価格水準に戻ることはないと予測される」と述べた。また、同氏は「イラン国会と計画委員会は、政府に対して1バレル80ドルの価格を想定するよう指導している」と述べた。
(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35957 )