サウジアラビア:石油価格下落にも余裕
2014年12月03日付 al-Hayat 紙

■サウジアラビア:石油価格下落にも余裕

【リヤド・ブリュッセル・ロンドン・ワシントン・モスクワ・東京・ジャカルタ:本紙・ロイター・AFP】

石油アナリストで「サウジアラムコ社」元戦略計画アドバイザーのバルジャス・ビン・フムード・バルジャス氏は、リヤド商工会議所の投資株式委員会が企画した「国民経済と金融市場における石油の将来とその影響」という講演の中で、もし石油化学部門のような石油関連部門への影響が論理的にあるとしても、通信・サービス・小売部門などのサウジアラビアの金融市場の諸部門が石油価格の減少に直接的に影響されているという論拠はないと説明した。

「ビラード・キャピタル社」のトゥルキー・ビン・フサイン・ファドアク研究局長兼相談役は、今年最終四半期でサウジアラビアの石油化学部門各社の利潤が、売上規模と外国市場での物価指数の後退が続く結果、20~30%減少すると予測した。しかし同氏は、サウジアラビアは好景気を享受しており、過去数年で蓄えた莫大な備蓄があると述べた。そして、サウジアラビアは2008~2013年で約1兆リヤル(2660億ドル)の実質的な財政黒字を達成し、去年の黒字だけでも2060億リヤルあるため、時期予算の財政赤字を補填する場合も、この黒字分を使えば何も問題はない、と指摘した。

また、アルジェリアのムハンマド・ジャッラーブ財務大臣は、石油価格の崩壊は収入の97%を石油・ガス輸出に頼っている国家財政に危険を及ぼさないと述べた。また、先立って国会が承認した2015年予算に対する石油価格下落の影響に関する質問に対して、「アルジェリアの財政バランスには、数日、数カ月、また今後数年の単位でも、危険はない」と国営テレビに答えた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:36076 )