ドイツでここ数週間、「愛国的なヨーロッパ人」が呼びかける反イスラーム・反外国人デモの参加者が増加している。専門家らは、このデモ騒動が大衆運動と化す可能性があると警鐘を鳴らしている。
ドイツ通信(dpa)の報道によれば、「西欧のイスラーム化に反対する愛国的なヨーロッパ人」(Pegida)という団体が呼びかけ、ドレスデン市で発生した騒動への参加者が増加している。ドレスデン市に倣い、その他のドイツ諸都市でも「月曜の行進」というデモが実施されている。
当初は数百名であったデモ参加者は既に数千名になったと伝えられている。デュッセルドルフではPegidaを基にして同様の趣旨・内容を掲げるDügidaが組織された。Pegida支持者らが今日12月9日の行進を予告した都市の中にはカッセル市、ヴュルツブルク市も含まれている。
Pegida広報担当者のルッツ・バッハマン氏は、「我々が提起している諸問題を誰も敢えて取り上げようとはしない。すぐさまナチスの烙印を押されるからだ。我々は急進主義とは無縁である」と述べてデモ活動を擁護する。
極右専門家で政治学者のハジョー・フンケ氏は、Pegidaの運動が「純真な市民デモ」とは性質を異にする点に注視している。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:36143 )