ダヴトオール首相「オスマン語アレルギー」批判
2014年12月09日付 Hurriyet 紙

アフメト・ダヴトオール首相は、オスマン語必修化の論争について、「オスマン語を外国語だと思っている人がいます。でも、オスマン語はトルコ語だということを知っておくべきです。古いトルコ語と呼ぼうが、19世紀のトルコ語と呼ぼうが、学ばせるのに反対するのでしょうか。オスマン語アレルギーとは何でしょうか?私には理解できません」と語った。

ダヴトオール首相はポーランド訪問前、質問に対し次のように回答した。

■墓石は我々の歴史の証

国民教育会議は、教育に関わるすべての関係者が集まる場です。ここではあらゆるテーマが議論されましたが、まるで宗教とオスマン語だけが取り上げられたかのように取り沙汰される状況です。ちょっとしたことを大げさにしようとしています。オスマン語は外国語ではありません。違う文字で書かれたトルコ語です。注目すべきは共和人民党会派副代表の発言、「墓碑でも読むというのか」という発言です。その通りです、墓碑を読めない人びとは先祖の歴史を知り得ません。それに、あなた方[が力を持っていた]時代には墓碑以外何も残されませんでした。我々は墓碑に敬 意を払います、それは墓石が我々の歴史の証だからです。オスマン語はトルコ語です。知性ある未来を約束する本来のものは、オスマン語です。過去に書かれた英語を読めないイギリス人を知識人とは言えません。トルコの知識人ナームク・ケマルを原典から読めることができれば、アタテュルクの『ヌトゥク』を原文で読めれば、誰かが不快な思いをすることがあるでしょうか。イマーム・ハーティプ高校でアラビア文字が用いられており、それで必修科目に引き上げられるのか、その他の高校で選択授業化するのか。(結局は)生徒が学びたければ選択し、学びたくなければ選択しなければよい話です。墓碑は我が地の証明書なのです。

ですから、不遜な態度を取りませんよう。中世を暗黒時代と呼ぶのは間違いです。増してやハジュ・ベクタシュ・ヴェリーは暗黒時代の人物だと思ってしまっているのです。もう少し、今の時代に追いついてください。

(ハージュー・ベクターシュ・ヴェリ:13世紀アナトリアで活躍した神秘主義者)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:36144 )