ザリーフ外相「最終合意の枠組みに大きく近づいた」(2)
2014年12月03日付 Iran 紙
■ アメリカの3名の高官が一つの交渉に同時出席することの意味
ザリーフ外相は、核問題とは世界の主要6ヵ国の外務大臣をさまざまな時期に一つの都市に呼び寄せ、偉大なるイラン人民の代表者との交渉の席に着かせるほどに重要な問題なのであり、またアメリカ国務省の高官3人が同時に交渉に参加するというのも、アメリカ外交史上、稀有なケースであると評した上で、
国務長官、国務副長官、そして政務担当の国務次官の3名が同時にワシントンを離れ、そればかりか一つの交渉に参加する、などというようなケースは、アメリカ外交史にそうあることではない。これもまた、国際的な舞台でイラン・イスラーム共和国が演じている役割と核交渉の重要性を示すものなのである。
と語った。
ザリーフ氏は1ヵ月前にクリスチャン・サイエンス・モニター紙が行った世論調査で、在米ユダヤ人の84%がネタニヤフに反対し、イランとの核合意を支持していることが示されたと指摘、この世論調査の結果を、アメリカ人の63%がイランの核問題への唯一の対応策として戦争を挙げた、2012年5月18日のピュー研究所による世論調査の結果と比較して、次のように述べた。
こうした変化が示しているのは、全世界、アメリカ社会、さらには基本的にネタニヤフ氏の主張や〔イランに対する〕ネガティブ・キャンペーンの影響を最も受けやすい〔アメリカのユダヤ人〕社会すらも、イランとの対応策は「交渉」しかないという結論に達している、ということである。つまり、圧力や強要、戦争をちらつかせてこの国民と対話することは不可能だ、この国民は対話を重んじる人々、論理を重んじる人々、交渉を重んじる人々、〔話し合いを通じた問題の〕解決を重んじる人々だ、という結論に、彼らは達したのである。これは根本的な変化といえる。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:カイホロゴス・エンプロス・トンテオン )
( 記事ID:36190 )