■ヨーロッパはモロッコに8億9000万ユーロの支援
【ラバト:ムハンマド・シャルキー】
EUはモロッコ経済に2017年までの8億9000万ユーロの融資を開始した。これは、競争力改善、教育、衛生、司法、再生可能エネルギーの分野の開発支援のためである。エネルギー分野は、モロッコが熱エネルギーの生産の外国への依存を軽減するために力を入れているものである。
欧州委員会近隣政策・拡大交渉委員のヨハネス・ハーン氏は、任命後初のヨーロッパ外の訪問を行う。これは、1億5600万ユーロの基本的支援の議定書調印のためで、同氏は「EUは、モロッコの試みの成功にかけている。なぜならば、モロッコはこの地域では比類ない存在であり、意欲が発展や政治・経済改革の加速に反映されている。」と述べた。
また、「モロッコの再生可能エネルギー事業はソーラーパネルや風力タービンによる発電所を稼働させることにより、2020年のはじめまでに同国の電力需要のうち42%を自家生産で賄うことになるだろう」と指摘し、「モロッコは再生可能エネルギーの分野での国内資源活用のお陰で、クリーンなエネルギー資源においてヨーロッパより優れており、再生可能エネルギーのヨーロッパへの重要な輸出国の一つとなる可能性がある」と述べた。モロッコは再生可能エネルギー事業で約110億ドルの投資を行なっている。特に、同国南部のワルザザート地区ではサウジアラビアのACWA社が10億ドル近い費用をかけて、モロッコ−スペインの共同のもとで、250メガワットの発電規模の初めての太陽光発電所を建設している。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:本澤七彩 )
( 記事ID:36206 )