失業人口、309万人に
2014年12月15日付 Hurriyet 紙


失業率が9月に10.7%にはねあがった。失業(率)が4か月間続いて二桁の高水準にあることは、低成長率の後では驚くべきことではない。5%の成長率に達しない限り二桁から減ることはないのだ。失業者数は309万7千人に達した。

トルコの失業率は9月時点においても二桁であった。トルコ統計機構(TÜİK)の統計によれば、9月における原数値の失業統計は10.5%に、季節変動を調整した失業率は10.7%に達した。TÜİKが公表した季節変動を調整した統計は失業の本当の傾向をみることができる。季節変動を調整した統計は、一時的に改善した失業の本当の傾向を明るみに出すのである。季節変動を調整した統計は4か月間二桁であった。そして、成長率がわずか1.7%となった四半期第三期の失業が2010年10月以来、最も高い水準となったことは驚きに値しない。民間投資は年初の9か月間で1.6%減少し、国民の消費支出は1.3%増加したのみだった。最初の7か月間における国際直接投資は前年比5%減少し54億米ドル(約6,400億円)に減った。すべてこれらのことは、失業率に関する私たちの悲観論を増加させている。トルコの成長が5%を下回る限り、失業(率)が二桁を下回る可能性はない。

■雇用の増加が不十分である

失業率は経済の減速と労働力の増加により上昇した。原数値の失業率も2011年2月以来最も高い水準となった。9月に季節変動を調整した失業者数は309 万7千人で、労働力人口は2,901万3千人に達した。労働力人口は8月期に20万人、雇用は9万8千人創出された。失業者数は10万3千人増加した。就業率は50.7%、 雇用は45.3%であった。農業を除いた失業率は12.8%に急増し、若者の失業は19.2%にのぼった。
農業界では、1万4千人の雇用が喪失したが、他の部門で雇用が増加した。産業界では4万9千人、建設業界で1万4千人、サービス部門で4万9千人の雇用が増加した。しかし、労働力人口の増加に対し、これらの新規被雇用者は十分でなく、失業者数の増加を引き起こしている。四半期の最後で、経済が若干回復することが期待されるが、10月の失業率が二桁を切る可能性はない。政府は中期プログラムで年末には失業率が9.6%となることを期待している。この数字は超過するようにみえる。

■女性に責任はない

アリ・ババジャン副首相は先週、成長データに関しておこなった会見で、トルコでの失業率の上昇を、女性の労働力人口への参加が増加したことに結びつけた。9月時点で女性の労働力人口への参加割合は31.1%であった。2000年以降これまでで最も高い数字だ。(女性の)労働力人口は898万9千人で、雇用は776万9千人であった。失業者数はこれほど少ない労働力人口にも関わらず、13.6%であった。つまり、全体の失業率よりもかなり高い。そして、120万人の女性が失業している。労働力人口にはまだ含まれない2,000万人の女性がいる。890万人の女性が労働力に参加し、(そのうち)770万人 が就労可能な状態だ。この割合の増加が失業率を高めることは明らかである。女性の労働参加はOECD平均で62%である。トルコは31%の水準にようやく 達したばかりだ。ゆえに長い道のりがある。トルコの女性の労働参加が続くこの状況は失業のデータに影響を与え続けるであろう。しかし、このことを否定的に認識しない必要がある。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:36218 )