ジズレでクルド系組織衝突、3人死亡
2014年12月28日付 Radikal 紙


ヤルチュン・アクドアン副首相、ジズレ事件を語る「これはカンディル(PKK本部)を馬鹿にしているとういことだ。」

シュルナク県ジズレ郡で、昨日、3人の命が失われ、5人が負傷した事件が発生し、事件から今日も緊張が続いている。商店はシャッターを下ろしたままだ。

ヤルジュン・アクドアン副首相は、記者会見をし、ジズレで発生した事件に関して「これははっきり言ってカンディル(PKK本部)を馬鹿にしているということだ。”我々はあんたたちに従わない”といっているのだ」と話した。


PKKの青年組織である愛国者民主主義若者運動と自由訴訟党の支持者達の間で昨日発生した事件で、息子が自由訴訟党の執行部であるところの65歳のアブドゥラー・デニズ、愛国者民主主義若者運動グループに所属する19歳のヤシン・オゼル、ヌル地区にある家に帰ろうとしていた時に銃弾の目標となってしまった15歳のバルシュ・ダルムシュが命を失った。

ジズレ国立病院で事前検死が行われた3人の遺体は、昨日ディヤルバクル司法医療協会に送られた。

パン屋と薬局以外が昨日からシャッターを下ろしているこの郡内では緊張が続いている一方、昨日、事件が起きたヌル地区をを見下ろす丘の上には装甲車が配置された。

郡の中心部の重要地点では、警察が装甲車で、頻繁に巡回している。

■「これはカンディル(PKK本部)を馬鹿にする、ということだ」

ヤルチュン・アクドアン副首相は、記者会見で、ジズレでの事件に関して「これははっきり言ってカンディル(PKK本部)を馬鹿にしているということだ。”我々はあんたたちに従わない”といっているのだ」と話した。

アクドアン氏は、次のようにつづけた。

「我々が全てがうまくいっていると思っていたら、ご存じのように、PKK本部が発表を行った。『もしだれかが顔にマスクをして、火炎瓶をなげたとしたら、それは私たちからではなく、スパイから投げられたものだ』と。すると、顔にマスクをした連中が現れて、火炎瓶を投げ、人々の家に放火したのだ。これは、はっきり言ってカンディル(PKK本部)を馬鹿にしているということだ。『我々はあんたたちに従わない』といっているのだ。このようにいつでも結果がみえてくると破壊活動がおこる、すぐにこの(クルド問題解決)プロセスを妨害しようとする。

しかし我々は、秩序と安全の確保から譲歩することはしない。ジズレであろうと、シロピであろうと、どこにいようと政府の警察、軍はそこにいて、国民を守る。だれも、この状況から利益を得ようと思わないでもらいたい。政府は、市民の生命と富の安全を守ることができる力と能力を持っている。」

■ 警察が鎮圧を行う

事件の発生したヌル地区で、顔をマスクで覆った人々を含む集団が徒党を組み、デモを実行しようとした。解散せよと警告した警察は、石で攻撃するグループに対し催涙ガスで鎮圧を行った。 鎮圧の後、グループは、裏通りに散らばった。

一方、事件で命を失ったヤシン・オゼルとバルシュ・ダルムシュの遺体は検死のためにディヤルバクル司法医療協会へ、アブドゥラー・デニズの遺体はマラトヤ司法医療協会に運ばれた。

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( 翻訳者:八木 美保 )
( 記事ID:36385 )