1981年ローマ法王暗殺未遂事件のアージャ、イタリアで逮捕、国外追放へ
2014年12月27日付 Radikal 紙


メフメト・アリ・アージャは、1981年の暗殺未遂事件で負傷させた当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世(ジョン・ポール2世)のヴァチカンにあるお墓を訪れた。アージャは昨日オーストリアの国境からイタリアに入り、元ローマ法王ヨハネ・パウロ2世のお墓を訪れた後、イタリア警察に逮捕され、国外追放の可能性があると見られている。

イタリアのAdnkronos通信社の情報によると、アージャは朝、手に白いバラの花束を2つ持ち、1981年5月13日の暗殺未遂事件で負傷させた、当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世が眠るサン・ピエトロ大聖堂にあるお墓を訪れた。

訪問後、サン・ピエトロ広場でイタリアの通信社の取材に応じたアージャは、暗殺未遂事件の2年後である1983年12月27日に拘留されていたRebbibia刑務所で、故ローマ法王本人と面会したことを想起し、今回の訪問は、それから31年後の今日、ここを訪れたいと思ったのだと述べた。アージャは、「この奇跡的な場所に戻ってきた。この場所におけるローマ法王暗殺計画によってファティマの第3の奇跡が実現した。」と述べた。ポルトガルの小さな町ファティマで1917年に起こったと噂される奇跡で、聖母マリアが彼女をみた3人の幼い牧人に3つの奇跡的なことを述べたというものだが、このうちの3つ目が「白い身なりの宗教家が暗殺の危機にあう」であったといわれている。

イタリアの新聞報道によると、アージャは昨日、オーストリアの国境からイタリアに入り、元ローマ法王ヨハネ・パウロ2世のお墓を訪れた後、イタリア警察に逮捕され、国外追放の可能性があると見られている。

■アージャ、イタリアから国外追放へ

イタリアの警察当局は、1981年の暗殺未遂事件で被害にあった当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世が眠るヴァチカンのお墓を訪れるため、イタリアへ不法に入国したと指摘されたメフメト・アリ・アージャが、逮捕され、国外追放される予定だということを明らかにした。ドアン情報通信社が取材した警察当局は、官僚的な手続きが続いていると述べた。トルコの外交的情報源と警察当局は、国外の手続きには48時間かかり、このためアージャが月曜日にイタリアから追放される予定だと述べた。

外交的情報源はさらに、アージャは前科のため、ヨーロッパ諸国間で適用されるシェンゲン・ビザをまだ手に入れることができないと述べた。
アージャはこのため、イタリア政府へ何度も、ローマ法王のお墓を訪れるため「特別な」ビザを要求した。しかし、前向きな返事はもらえなかった。
オーストリアから車でイタリアへ入ったと指摘されたアージャは、進行中の手続きのため、ローマ警察本部に捕らえられているという。

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( 翻訳者:渡邉史奈 )
( 記事ID:36398 )