窃盗のロマ少年射殺を発端にデニズリで危険な緊張
2015年01月04日付 Radikal 紙


デニズリのホナズ郡のコジャバシュ地区で62歳のヤシャル・K氏が、彼の家の庭へ盗みのために入ったとされるロマ系15歳の少年アリ・インジ君を銃で撃って殺害した。

インジ家と親族からなるおよそ100人のロマ系集団は、うち2軒はヤシャル・K氏の、3軒はその親族の所有する5軒の家に放火した。ヤシャル・K氏の隣人らが反撃したことにより、大きくなっていく事件において、うち2人が軍警察官であるところの4人が投げられた石と起こった騒動によって負傷した。この出来事は軍警察官と警察によってなんとか落ち着いたが、多くの人が逮捕された。

事件は今日の14時頃に起きた。主張によると、ロマの少年アリ・インジ君は大理石工場を所有するヤシャール・K氏のコジャバシュ地区フェヴズィ・チャクマク通りにある家の庭の鉄を盗もうとしたという。インジ君を庭で見たヤシャル氏は銃を取り上空へ2回打ち鳴らした。主張によると、この警告へインジ君が石を投げて対抗したので、ヤシャル・K氏は銃をもう一度撃ち、少年の胸を撃った。アリ・インジ君は血まみれになりその場で命を失った。

■ 家々に放火

事件が公になると、アリ・インジ君の親族を含む、およそ100人のロマ系の集団がヤシャル氏の家へ向かった。集団の中から15,16歳になると思われる子供たちがヤシャル氏の一つの中庭に向かって立っている1つは1階だて、もう一つは二階だての家へ入って家具を窓から投げた。続いてガソリンを撒いて家に放火した。このほか、ヤシャル氏の親戚の3軒の家へも放火した。

こうした展開を受け、ヤシャル氏の隣人たちや親族たちもロマの住民に反発を示し、家から持ち出した武器で空中へ何度も銃を鳴らした。続いて、ロマの市民らとヤシャル氏の隣人たちが互いに石を投げ始めた。起こった騒動でうち2人が軍警察官であるところの4人が負傷し、周辺のいくつかの家も窓が割れた。

事件の拡大を受け、コジャバシュ地区へ多くの軍警察部隊が派遣された。しかし部隊の人々だけでは事件の介入へは不十分であったのでデニズリ警察署から機動隊が必要となった。機動隊が来て騒動はようやく抑制されたが、多くの人が逮捕された。消防署のチームは放火された各2軒の家の火を消した。家々は使い物にならない状態だ。

デニズリ警察署のメブリュト・デミルとデニズリ第一軍警察司令官のジェンギズ・ユルドゥズ少佐もコジャバシュ地区へやってきて、騒動についてのブリーフィングを受けた。

ホナズ市の市長でAKPのトゥルグト・デヴェジオール氏は次のように話した。「14時頃に我が市民の家で盗難が起きました。残念なことに、1人の少年が亡くなりました。そして事件は起きました。騒動が起きたのです。2軒の家が放火され、多くの家の窓が割れました。この事件の後、コジャバシュへ行き、市民に良識を求めました。事件はコジャバシュで生活しているロマの市民たちとその他の市民たちの間で起きました」と。

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( 翻訳者:岡田咲月 )
( 記事ID:36419 )