イスタンブルの観光拠点スルタンアフメトで自爆テロ―警官死亡
2015年01月07日付 Hurriyet 紙
ドルマバフチェ宮殿で警備にあたっていた警察官への爆撃事件からわずか四日、今度はスルタンアフメトにある観光案内所が標的となった。左手をポケットに突っ込んだ、頭にスカーフに巻いたテロリストの女は、英語で財布を失くしたと話しながら案内所へ入ろうとし、これを不審に思った警察官のケナン・ クマシュさんが前に立ちふさがると、持っている爆弾を炸裂させた。これにより、警察官のケナン・クマシュさんが死亡、別の警察官1名が軽傷を負った。犯人は即死した。この自爆犯はエリフ・スルタン・カルセンと判明し、悲しい偶然が生じた。皮肉にも、殉職警官のケナン・クマシュさんは、わずか二か月前に生まれた愛娘に「エリフ」と名付けていた。
ドルマバフチェの爆撃事件以降、イスタンブル警察は類似事件に警戒を続けていた。昨日(6日)の17時頃、スルタンアフメト付近での自爆テロの声明が出されたことを受け、同地域では警戒態勢が取られていた一方、自爆テロの容疑者の女の捜索が行われていた。17時20分、イェレバタン通りにある観光案内所にある女がやって来た。女は英語で、財布を失くしたと言いながら中に入って来た。この女を不審に思った警官が近づくと、建物の入り口付近で持っていた爆弾を爆破させた。
この爆発により、テロリストの女は現場で死亡、31歳の警察官ケナン・クマシュさんが重傷、同じく警察官のタネル・シェネルさんが軽傷を負った。二人はハセキ大学病院へ搬送されたが、このうちケナン・クマシュさんが亡くなった。
■テロリストの女は妊婦
テロ対策局爆弾事件班の隊員は、ひとつはこの女が持っていた、もう一つは所持する鞄にあった計二つの爆弾を爆破処理した。警察は捜査の後、自爆テロの犯人が妊婦だったと発表 した。イスタンブル県のヴァースィプ・シャーヒン知事、イスタンブル警察のセラミ・アルトゥノク県警本部長が事件の現場検証に立ち会った。
■殉職警官夫人、病院へかけつける
事件を知った殉職警官のケナン・クマシュさんの妻ギュルジャン・クマシュさんは、わずか二か月の娘エリフ・ヤーレン・クマシュちゃんを連れてハセキ大学病院に駆け付けた。ギュルジャンさんは病院から出てきた際、どうにか立っているという状態で、女性警官の腕につかまりながら出てきた姿が印象的であった。 ギュルジャンさんが車に乗り込み、二か月のエリフちゃんをその手に抱え、娘を抱きしめながら涙を流しているのが見受けられた。
■遺体は法医学協会へ
ケナン・クマシュさんの遺体は20時40分、ハセキ教育・研究病院を出てイェニボスナにある法医学協会へ運ばれた。
■殉職警官は故郷トラブゾンへ
殉職した警察官のケナン・クマシュさんの追悼式が(本日)12時、ヴァタン通りにあるイスタンブル県警前で行われる。殉職警官の亡骸は、葬儀の後、故郷であるトラブゾン県トニヤ郡へ運ばれ、埋葬される予定だ。
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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:36441 )