トルコ極寒―アイスランドなみ
2015年01月07日付 Hurriyet 紙


トルコの西部と中央部が雪と暴風に見舞われた一方、秋以降雪に覆われていた東部をアイスランド方面からの寒気が入り、若干気温が上昇した。エルズルム、エルズィジャン、ウードゥルでは、気温は0度以上になったが、イズミルでは半世紀以来初のマイナス8度となった。イスタンブルでは夜の気温がさらに冷え込み、道は一部で氷結した。
トルコは冷凍庫のような寒さと豪雪に見舞われている。断続的に雪が降っている東アナトリア地域では、夜間に最も低い気温のマイナス4度がビトリスで観測された。気象予報・警報センターから得た情報によると、アイスランドから来た低気圧の中心の下にある地域で、夜間に最も低い気温が、ウードゥルで4度、エルジジャンで2度、エルズルムで0度、0度以下になった地域ではビトリスでマイナス4度、ハッキャーリでマイナス3度、ムシュ、アルダハンでマイナス2度、ヴァン、カルス、そしてアールでマイナス1度が記録された。この地域は、木曜日からはシベリアから来る高気圧の影響がくる予定で、気温も10−15度低下すると見られている。

■イスタンブル広域市:ペンディキで積雪15cm

イスタンブル広域市は積雪に関する会見を開いた。
会見では、“気象予報によるとイスタンブルでは昨日の日中続いた積雪の影響が夜間も見られた。アナトリア地区では集中的にみられた積雪は午前中に終わった。夜、気温はより寒くなるとともに、道は氷で覆われた。イスタンブル広域市に属する作業チームは夜を徹し、豪雪と凍結に対して主要道路をはじめとして橋、高架橋、それにつながる道路、TEM道、E-5道に塩を撒き、除雪作業を続けた。必要であれば自治体に溶雪剤が提供された。”と話された。


■ギュネシュテペ—バージュラル間で運行停止

交通情報では運転時には冬用タイヤの使用が求められた。会見では、“イスタンブル環境局、廃棄物管理局、公園庭園局の職員は、歩道と歩道橋、バス停、ワプルの停船所で手作業で除雪を行った。メトロバスは朝まで問題なく運行が続いた。イスタンブルでは朝の時間帯に特別の渋滞はなかった。バージュラル—カバタシュ間の路面電車線では06:10に起きたエネルギー故障が原因でギュネシュテペ—バージュラル間が運休になっている。”と発表された。

夜の積雪の後に観測された積雪量はこのようであった。
ペンディキ15cm
スルタンベイリ13cm
トゥズラ10cm
ベイコズ10cm
オネムリ15cm
マフムトベイ12cm
バージュラル12cm
チャブシュバシュ8cm
マスラク5cm

■エルズルムで嵐と雪崩

時速70kmが観測された暴風により、エルズルムでは海と陸の交通がストップした。エルズルム—ビンギョル幹線道路上には雪崩が起きた。2台の旅行バスと多くの車両が立ち往生した。
アフヨンカラヒサルでは集中的な積雪のためターミナルからのバスの出発が許可されなかった。コンヤベイシェヒルでは、雪の中で立ち往生し、燃料がつきた車両に孤立した3人が救出された。
トゥンジェリでは360もの村が孤立している。プルミュルのジャンクルタランテペシでも車両が立ち往生した。


■イズミルで記録的な寒さ:マイナス8度

イズミルでは気温が1964年1月18日に記録されたマイナス4度からマイナス8度まで達したことが明らかになった。イズミルへは、2012年2月以来、雪がふったことはなかった。

■ストーブの一酸化炭素ガスにより4人死亡

コンヤでは、ナイジェリア国籍のチェクウベ・ノラ・アウカさん(27)とノラ・オリバーさんが、ストーブから漏れたガス中毒で亡くなった。マニサに住むアリ・トイランさん(90)と妻ミュネベル・トイランさん(86)もストーブからとり出して、温まるために寝室に持ってきた、バケツ一杯の炭の燃えカスから広がったガスにより亡くなった。

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( 翻訳者:熱田奈月美 )
( 記事ID:36442 )