シリア:アサド大統領はフランスでのイスラーム過激派の襲撃事件に初めてコメント
2015年01月15日付 al-Hayat 紙
■シリア:アサド大統領は「テロとの戦い」において西側との「情報交換」を呼びかける
【ロンドン、ベイルート、ダマスカス:本紙、AFP、ロイター】
シリアのバッシャール・アサド大統領はインタビューのなかで、西側諸国に対し「テロとの戦い」においてシリアと情報交換を行うよう強く働きかけた。大統領は、「アル=カーイダ」や「イスラーム国」とつながりがあるとみられる3人が実行したパリの襲撃事件を非難したうえで、「西側の政治家ら」に対して「あなた方がテロを支援したりテロに政治的な傘をかぶせて保護したりすることは許されない、なぜならテロはいずれあなた方の国や国民に跳ね返ってくるからである」と呼びかけた。
シリア国営通信(SANA)によると、アサド大統領は今日木曜日(15日)付のチェコ紙『リテラルニ・ノヴィニー』のインタビューで、最近のフランスでの事件に関する質問にコメントするかたちで以下の通り述べた。「事態が一般市民の殺害に関するものである場合、政治的立場や…殺害した人との意見の一致、不一致とは関係なく…、それはテロである…。我々は世界中いかなる場所においても、罪なき人々が殺されることに反対する…。これが我々の原則だ」。
そして以下のようにも述べたという。「我々はこの問題を世界で最も理解している国である。なぜなら我々は4年間この種のテロに苦しんできたからだ…。シリアにおいてすでに何千人もの罪なき人々を失った…。だから我々は、フランスの犠牲者の遺族に同情を感じている…。しかし我々は同時に、西側の多くの人々に、我々がシリアでの危機が始まった時からこうした結果が生じると語っていたことを思い出してほしいとも思っている…。我々はこのように言っていた。あなた方がテロを支援したり、テロに政治的な傘をかぶせて保護しりすることは許されない、なぜならそれは将来あなた方の国や国民に跳ね返ってくるからだ…。しかし彼らは、我々に耳を傾けなかった…。それどころか西側の政治家たちは近視眼的で視野が狭かったのだ」。
さらにアサド大統領は、17人の死者を出したフランスでの襲撃事件について初めて意見を述べ、「ここ数日間にフランスで起きたことは我々が言ったことが正しかったことを証明した、と同時に、この事件は西側の政策に疑義が呈されたようなものだ。なぜなら西側の政策こそ、我々の地域で起きたことと、最近のフランスで起きたことに責任があるからだ」と付言した。
(後略)
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( 翻訳者:佐藤早於里 )
( 記事ID:36574 )