シャルリ・エブド紙「トルコ語版は、とくに重要」
2015年01月14日付 Cumhuriyet 紙


預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことへの復讐として実行された攻撃で12人が犠牲になったシャルリ・エブド紙は、殺害によって風刺画を禁じようとする試みに屈しなかった。 フランスの風刺雑誌は、世界中で発行する「生存者の数」という表紙にまた預言者ムハンマドを掲載した。

■テロリストはいない、ムハンマドがいる

フランスの左派新聞であるリベラシオンで活動を続けている雑誌スタッフは、月曜日の夜、風刺画家レナルド・ルジエが描き終えた表紙を大笑いの声と拍手の中で皮肉な形で「アッラーは偉大なり」との唱和で描いたものである。昨日、スタッフは記者会見で最新号について説明した。寝坊して仕事に遅れたために殺人事件を逃れたルズ氏は、「残った唯一の選択肢は、『私はシャルリだ』というムハンマドを描くことだった。あとで見てみると、彼は泣いている。私は絵に「全ては許された」と書き、泣いた。勿論、この世界、またはテロリストたちが我々が書くよう望んだ表紙ではなく、我々の表紙だ。その中にはテロリストはない。ただ、一人の男が泣いている。今一度私たちがそれを描いたことに、悲しみを感じる。しかし、我々のムハンマドは何にも増して泣くムハンマドである」と説明した。

会見で涙で声を詰まらせつつ机に臥せったルズ氏を、総編集長のジェラル ・ビヤールとコラム記者のパトリック・プルが慰めようとした。アラビア語とトルコ語を含む16カ国語で出版され、段階的に世界で300万部配布される8ページの今号は、トルコとイタリアでのみ新聞の中で掲載された。ビヤール氏は、「最も重要なものはトルコ語バージョンである。なぜなら、トルコは困難な時期にあるからだ。トルコでは憲法で規定された世俗主義が攻撃にさらされている」と述べた。通信社は、上記の発言をトルコで「表現の自由がないこと、メディアに大きな抑圧が行われていること、そしてエルドアン大統領が世俗主義の原則を放棄していることで非難されていること」に触れる形で配信した。「全ては許された」という見出しに関してフランスのメディアでは「預言者が自身を」

■「ユーモアを理解して欲しい」

イエメンのアルカイダのメンバーと発言し、殺人の際に「預言者の敵を討った」と言って叫ぶサイードとシェリーフ・クアシに関して「我々は彼らへを憎んではいない。この行動は個人ではなく、イデオロギーとの闘いであるとわかっている。フランスにおける団結と許しの感情を前面に出した。我々の友人たちが生きていれば、自分を殺したテロリストとカフェで会って話しただろうに」と言った女性記者は、ムスリムが気に入らないなら、雑誌を見ずにやり過ごすことができるだろうにと付け加えた。「ムスリム達は我々がイスラムをフランスにおける全ての宗教と同様に見ていることを理解するべきだ。イスラムが他の宗教と同じ扱いを受けることと、ユーモアを認めなければならない…。もう300万人の家で預言者ムハンマドの絵があるだろう。」最新号では今回殺された漫画家のシャルブ(編集者)、カビュ、オノレ、ティニュス、そしてヴォランスキの、天の宗教指導者と関係者を風刺する絵が再び掲載されている。

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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:36584 )