憲法90条委員会の委員達が集団辞職
2015年01月04日付 Hamshahri 紙

 憲法90条委員会[憲法第90条に従い、三権の執行を調査するための委員会として設置され、議会に関係する事案を扱いかつ議会に権限を付与する]の報道官を務めるホセイン・アーズィーン議員は、先週、同委員会の委員の大半が国会運営委員会に集団で辞表を提出したと報告した。
 
 ホセイン・アーズィーン氏はイラン学生通信(ISNA)の取材に対し、次のように述べた。「予算統合委員会[臨時委員会の一つ、他の臨時委員会と連携しながら一般会計予算と開発計画の原則と規定を案出するために設置された]再編のための国会内規改正において、専門委員会から3人の議員と予算計画委員会から9人の議員が同委員会の委員資格を得るとされた。一方で憲法90条委員会については、その委員は他のいかなる委員会のメンバーでもない上、臨時委員会でもなく専門委員会でもないと定義されており、予算統合委員会への出席資格がない。」

 [ケルマーン州]ラフサンジャーン県とアナール県選出のアーズィーン議員は、憲法90条委員会委員らの集団辞職の原因について、国会運営委員会によるこの内規解釈に委員らが不満を抱いている点にあるとしており、「運営委員会の解釈では、憲法90条委員会は専門委員会ではない。まさにこの解釈が、予算統合委員会における我々の権利を軽視する原因となっている。従って、本委員会の委員らはこの見解に抗議するため、国会運営委員会に対して集団で辞職願を提出するという措置を採択した」と述べた。

 同氏は「この問題を解決するために議会内規を改正する必要はなく、国会運営委員会の年長者たちの解釈と理解を修正することで内規の本質からこの問題は解放される」と指摘した。

 同様に国会運営委員会の委員の1人もこのことを確認した上で、「憲法90条委員会の委員長が先週、委員辞職は憲法90条委員会委員たちの集団的決意表明であると小生に口頭で伝えてきた」と述べた。

 国会運営委員会委員ザルガーム・サーデギー議員はISNAの取材に対し次のように述べた。「憲法90条委員会の委員長アリー・プールモフタール氏は、私に対して口頭で大半の委員が辞職願を出すことで、自分が属する委員会委員の決意を表明すると告げた。この決定は、憲法90条委員会を専門委員会として認めないことに対する抗議として行われるものだと述べていた。」

 シーラーズ選出のサーデギー議員は「私はまだ憲法90条委員会委員達が提出した公式の辞職願を拝読していない」と述べた。

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( 翻訳者:カサバ王子 )
( 記事ID:36598 )