ハーメネイー最高指導者「制裁解除のために理想を犠牲にしたりはしない」(3)
2015年01月08日付 Jam-e Jam 紙
理想の完全な実現までの道のりは長い
閣下は、世界の覇権陣営が今日イラン国民に対してかけてくる圧力は、彼らの尽きることのない敵意に起因するのだとの見方を示し、
社会正義やイスラーム的倫理といった理想の完全な実現までは、いまだ長い道のりが待っていることは事実だが、しかし〔理想実現に対する〕イラン国民の挫折について指摘する一部の者たちの軽率かつ誤った議論とは反対に、この国民は理想への道を歩むことで、これまでに数々の偉大なる成功を収めてきたのである。〔‥‥〕
イスラーム革命指導者は自身の演説の続きの中で、国と社会が取るべき優先事項について、国民的連帯と団結こそ今日最も求められていることなのだと説いた。閣下はその上で、国民の間に分断・分裂を生じさせる行為は、それがいかなる名目、いかなる正当化のもとで行われるものであれ、国の利益と理想に反するものだと強調した。
政府との協力は全員の義務
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、当局や政府に協力することは全員の義務であるとの見方を示し、改めて国内〔の潜在的可能性〕に目を向ける必要性を強調し、「国民と内なる力に依拠することによってのみ、自らの義務を果たすことが可能となるのだということを、政府関係者も知る必要がある」と続けた。
革命指導者は、不当な制裁の数々に言及し、「制裁は国に困難をもたらした。しかしもし敵が制裁解除の条件として〔‥‥〕、例えば『イスラームから手を引け』『独立や科学的進歩は諦めろ』などを言ってきたら、どの当局者のプライドもそれを受け入れるようなことは断じてないだろう〔‥‥〕」と続けた。
革命指導者はさらに、「私は交渉には反対はしない。しかし、単なる妄想ではなく、真に期待の持てるところに目を向けるべきだと、私は信じている」と付け加えた。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:AOUUIE )
( 記事ID:36612 )