英外相「トルコのシリア政策は正しい」
2015年01月22日付 Radikal 紙


英国のハモンド外相が「トルコは(イスラム国の戦闘員となるため)シリアに入ろうとする人々をくい止めるため、充分めざましい働きをしている。国境の構造上100%阻止するのは不可能だが、ダヴトオール首相のやり方は正しい」と発言した。


英国のフィリップ・ハモンド外相は、イスラム国の一員となるためシリアを目指す人々を止めるため、トルコが素晴らしい役割を果たしていると述べ「国境の構造上、完全には阻止できていないが、トルコ首相のやり方は正しい」と述べた。
ロンドンで開かれた「イスラム国との戦い」に関する会議の後、ハモンド外相と米国のケリー国務長官、イラクのアバディ首相が英国外務省で共同記者会見に臨んだ。外国人戦闘員がシリアへ入り、英国へ戻るのを阻止することに関する質問に、ハモンド外相は次のように答えた。
―英国からの戦闘員の対策には、何重にもわたるアプローチが必要だ。これらの人々を特定し、出国を止めなければならない。シリアへ入った場合、英国へ戻るのを食い止めるべきだ。ヨーロッパの協力諸国とともに、この課題に取り組む必要がある。大勢がヨーロッパの国々を経由するからだ。経由地となっている国の治安当局と連携している。トルコは、シリアへ入ろうとする人々の阻止において、めざましい働きをしている。国境の構造上100%成功させるのは無理であるが、ダヴトオール首相のやり方は正しい。それでも、トルコは充分に役目を果たしていると言える。

■イスラム国を世界から消し去るべきだ

ハモンド外相はロンドンで二十二日に開かれた会議で、イスラム国の弱体化と壊滅を目標に据えると述べ、イスラム国のイデオロギーを世界のあらゆる場所から消し去るべきだと強調した。 
米国のケリー国務長官も、イスラム国をシリアだけでなく全世界の課題と位置付け「この状況下では、イスラム国に対する包括的な対策が必要だ」と指摘した。長官は、イスラム国と闘う有志連合参加国すべてが重要な役割を果たしていると述べ、「ブリュッセルで決定した通り、我々はイスラム国を撃破するために専門家レベルの組織を立ち上げる」と明らかにした。
ケリー国務長官は、イラクではこの数カ月でイスラム国が勢力を弱めたことに触れ「この春からサウジアラビアとトルコ、カタールの軍事キャンプで、シリアの反政府勢力の訓練を始める」と述べた。
イラクのアバディ首相も、より強力な支援を求めるため会議に参加したことを明かし「この数カ月で、イラクへの武器や弾薬の供給が増えた」と発言。イラク軍兵士への訓練について、訓練プログラムは順調だと話した。首相は「この会議は非常にオープンで親密で、有意義だった。イスラム国を根絶するため、多くの点について協議した。イラクの戦力は大きく増強されつつある」と話した。
アバディ首相は、イラク政府が国内外の勢力と優れたネットワークや協力態勢を築いていることを明かし、「イスラム国は民族や宗教、地域に関係ないテロ組織だ」と述べた。
二十カ国の代表が出席してロンドンで開かれた「イスラム国との戦い」会議に、トルコからはチャヴシュオール外相が出席。国連事務局のイラク担当特別代表を務めるニコライ・ムラデノフ氏、EU上級代表のフェデリカ・モゲリーニ伊外相も参加した。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:36677 )