■カイロでのシリア人の対話は論争に没頭
【カイロ:ムハンマド・シャーディリー、ロンドン:本紙】
シリア反体制派とバッシャール・アサド大統領政権の代表者らが一堂に会することを提唱する「モスクワ・フォーラム」開催を数日後に控える中、カイロでは昨日、様々な反体制派潮流を代表するシリア人らが集まり、会合が行われた。この会合が成功すれば、シリアの将来に向けた「ロードマップ」に関する反体制派の考えを含めた文書が準備されると予想されている。
「国民連立」のメンバーは「公式に」あるいは「形式的に」会合に出席していたが、出席者らは意見の相違と細部に関して議論に没頭した。反体制派の「国民連立」のハーディー・バフラ前議長は、カイロでの「シリア間の」対話はいかなる国際支援も必要とせず、シリア国民自身が行わねばならない国民的任務だと述べた。そして、この対話がシリア問題をめぐるあらゆる国際会議の準備・基礎となることを望むと表明した。
ロンドンでは昨日、イラクとシリアの全土における「イスラーム国」(ダーイシュ)への対策を模索する国際会議と並行して、「シリアの友グループ」の「中核」(11か国)を招いた会議が開催されると予想されていた。しかし、イギリスのフィリップ・ハモンド外相は会議後の記者会見の中で、同国は諜報活動の分野でルーマニアとブルガリアの治安機関と連携すると指摘するにとどまった。同外相は、この2国を、トルコ領を経由してシリアで「ダーイシュ」に加わる外国人志願兵が通過する基本的な中継地点と位置付けた。
一方、アメリカのジョン・ケリー国務長官は、質問に答える形で、イギリスがシリアの「ダーイシュ」に対する有志連合の攻撃への参加を拒否しても「何ら問題はない」と述べ、同連合はアラブ諸国5か国を擁し、それらは全て作戦に参加していると指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36682 )