金の価格の上昇をチャンスと見た人々は、保有している金を換金するために貴金属店に走った。セルダル・アルトゥノク教授は、この現象について行ったコメントで、「消費者が一般的に避難港とらえている金が近年は貯蓄の手段とみられていることによって、価格の上昇と察知すると保有している金を換金する状況を生み出している」と述べた。アヤズ貴金属店はというと、「ここ1週間から10日で客から金の買取りが大幅に増大した。価格の上昇は、人々にとってチャンスとなった」と話した。
金の市場価格の上昇をチャンスと見た人々は、保有している金を換金するために貴金属店になだれこんでいる。
ガーズィー大学法学部経営会計法学科長のセルダル・アルトゥノク教授は行ったコメントで、タンスの中の貯金を全て手放すような状態にはならないと述べた。金の価格の上昇は一時的であることを強調したアルトゥノク教授は、「消費者が避難港として考えている金が近年は貯蓄の手段として考えられているため、価格の上昇を察知すると保有している金を換金するようになる。金についてはもともと一時的な価格の上昇はある。一定期間たつと、これは再び以前の価格に戻ると考えている」と述べた。
■株売り
金については市場で使われる「株売り」と言う表現に似た状態が起こっていることに注意を引いたアルトゥノク教授は、次のように続けた:「「株売り」という表現は、手にある紙が必要な価値に達した時に売って利益を得ることを言う。同様の事象が金においても起きている。なぜなら金は長い間、価格が下落していた。最後にスイスのユーロに関して下された決定の後、ユーロの下落によって金が安全な避難所となり金の価格上昇が起こった。」
コンヤのサッラフラル市場で貴金属商をしているサミ・アヤズさんはというと、金の価格が長い間下落していたため、最近起こっている価格上昇はチャンスと見られていると述べた。
「ここ1週間から10日で人々からの金の買取りは大幅に増大した。価格の上昇は人々にとってチャンスとなった」と述べたアヤズさんは、次のように語った:「私たちは金についての予想を、価格が下落すれば買い時、価格が上昇すれば売り時と考える、というようにしている。2015年は金の動向が活発となり、価格はさらに少し上がるだろうと私たちは予想している。2015年は金の年ということもできるでしょう。約40日前に130リラで購入したクォーター金貨の価格は、160リラにまで上昇した。ここ10日間で金の価格は大幅に上昇している。貴金属店での販売価格の下落と、人々が持ち込む金の価格上昇が、問題となっている。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:36709 )