シリア:イスラエルによるゴラン高原のヒズブッラー拠点爆撃
2015年01月26日付 al-Hayat 紙

■ヒズブッラー幹部6名死亡から1週間:車列への攻撃はわれわれを標的としたもの

【本紙:ベイルート】

シリア、ゴラン高原のクナイトラでイスラエルの攻撃によるヒズボラ幹部6名の死亡から1週間が経ち、ヒズブッラーは哀悼の意を表した。シャイフ・ナイーム・カーシム副議長はジハード・イマード・ムグニヤ氏*暗殺から1週間経った自身の演説で以下の様に述べた。

「クナイトラでの車列への攻撃は、シリアとパレスチナの国境より約7km離れた場所で行われた。国境と戦闘員らの間には、ヌスラ戦線のタクフィール主義者たちがおり、つまり、レバノン南部にある「サアド・ハッダード*分離帯」に類似する分離帯がシリア南部に存在した。」

「タクフィール主義者たちとイスラエル人には大きな共通点がある。イスラエル人はヒズボラの車列を攻撃しに来た。私たちの情報によると、ヒズボラの車列への攻撃は直接的なものであり、ヒズボラを正確に狙っている。これは現存する紛争の枠組みの中で、新しいバランスを確立しようとするシオニストの企てである。しかし、イスラエルはその計画や自らのバランスを強制することを許される立場にはなく、中東地域を自分の計算に従わせることはできない。また、イスラエルには、新しい規則や手順を規定することも不可能である。」

「私たちは、新しい中東計画の打倒に参加し、さまざまな方面から計画を妨害した。そして、最終的に計画を無効にするために、私たちは計画し、妨害のための努力を惜しまないだろう。ここに宣言する。われわれはジハードを続行する。何者もわれわれを阻むことはない。イスラエルは成功し得ず、最終的には抵抗勢力こそが勝利者なのだ。」

(後略)


*訳注

ジハード・イマード・ムグニヤ:08年ダマスカスで暗殺されたヒズブッラー幹部イマード・ムグニヤの息子。

サアド・ハッダード:レバノン内戦期間中、南レバノンでイスラエル軍の支援を得てレバノン政府軍、ヒズブッラー、シリア軍などと戦った「南レバノン軍(SLA)」の創設者。

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( 翻訳者:川原七星 )
( 記事ID:36713 )