シリア:米雑誌のインタビューにて、アサド大統領が米国の計画を批判
2015年01月27日付 al-Hayat 紙

■アサド大統領、アメリカの反体制派戦闘員訓練計画を批判:1974年以降ゴラン高原で対イスラエル作戦は行わっていない

【ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】

シリアのバッシャール・アサド大統領は昨日(26日)、米国の雑誌「Foreign Affairs」のインタビューで、米国は反体制派戦闘員5000人訓練計画という「誤った考えを抱いている」と述べ、これらの戦闘員たちは後に過激派組織に加わることになるとの見解を示した。また、同大統領は「1974年の停戦以降、ゴラン高原における対イスラエル作戦は行っていない」と指摘した。

アサド大統領は、ロシア政府が昨日を初日として開催した会談において、アサド政権代表団と反体制派の代表者の間で協議が行われたが、紛争の解決策についての議論は行われず今後の協議に向けた準備について話し合いが行われたと発表し、国民投票に基づかないいかなる政治的解決策も受け入れるつもりはないと繰り返し述べた。

米国政府は、2011年3月半ばの紛争開始からシリアの反体制派武装勢力を支援している。この紛争における死者数は20万人以上にまでのぼるに至った。また、昨年には米国はシリア反体制派戦闘員約5000人に訓練を施す意向を発表した。一方、ロシアとイランはシリア政府を軍事面・資金面およびイラクやレバノンの民兵集団を通じて支援している。

さらにアサド大統領は、インタビューに対し、これらの反体制派戦闘員たちはいわば「他国の操り人形」と化すだろうと述べ、「彼らとの闘いは、シリア政府軍と交戦する他の非正規民兵集団との闘いと同様の形で行われるだろう」と述べた。同大統領はまた、「5000人の戦闘員を外国からシリアに潜入させたとしても、そのほとんどは離反し一部はイスラーム国や他の組織に合流してしまうだろう。これは実際去年に起こったことだ」と述べ、「ゆえにそうした発想自体、幻想に過ぎないのだ」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:井上紗耶加 )
( 記事ID:36728 )