ハリーファ・ハフタル将軍
■ハフタル軍、ベンガジ港と海軍基地に侵攻
【トリポリ、ベンガジ:本紙】
ハリーファ・ハフタル少将率いる「リビア国民軍(Libyan National Army)」は、「革命シューラー評議会」*の戦闘員ならびに同組織と同盟を組むイスラーム主義者との数ヶ月にも及ぶ戦闘の後、ベンガジ港の内部に侵攻し、海軍基地を制圧した。
リビア国民軍の大佐で、東部主要拠点の司令官であるファラジュ・バルアシー氏は、東部地域における激しい戦闘以来、彼の軍がベンガジ港を制圧していることを強調した。また、軍の報道官であるアフマド・ミスマーリー大佐は、軍が港内部に残存していた反抗分子の浄化に昨日取り組んだことを伝えた。
リビア国民軍によるベンガジ港制圧は、最重要地域のシャジャラ広場とアムル・イブン・アース通りを含む、港の周辺地域を軍が支配した後に行われた。同様に、軍は「スーク・フート」地域にも侵攻し、市の中心地の「マフカマ(法廷)」広場を支配するハフタル軍との衝突が始まって以来、イスラーム過激派戦闘員らが隠れ家としていた同地域の「浄化」を開始した。
そして、医療関係者は、去る48時間の間に、双方に多くの死者と負傷者が出たことを伝えた。一方、首都トリポリのザイワット・ダフマーニー地区では、水曜日の夜に文化劇場において火災が発生した。「共同治安室」**のイサーム・ナアース報道官による、発火原因は漏電であるという当初の調査結果の発表にも関わらず、調査状況を観測している他の情報筋は、「ダーイシュ(イスラーム国)」に属する戦闘員が事故に関与している可能性があるとの疑いが出ていることを伝えた。
(後略)
訳注
*「革命シューラー評議会」:The Shura Council of Benghazi Revolutionaries。アンサール・シャリーア、リビアの盾等のイスラーム主義過激派が連携した組織。
**「共同治安室」:現在のリビア各地で警察的役割を担っている機関。
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( 翻訳者:山名結子 )
( 記事ID:36842 )