全土に雪、イスタンブル・アンカラは学校休校
2015年02月11日付 Hurriyet 紙


首都アンカラやイスタンブルをはじめとするトルコ国内各地で、降雪や強風の影響で休校が相次いだ。イスタンブルのハドゥムキョイでは激しい吹雪による事故でシリア国籍の1名が死亡、トルコ国内は一面の銀世界に包まれた。

イスタンブルでは一昨日(9日)から雪が降り始め、昨日夕方からさらに強まった。この状況を受けイスタンブル県知事府は短文投稿サイト・ツイッターで、(県内 の)小中学校を大雪のため今日休校にすると発表した。また今日は公的機関に勤務する障がい者や妊婦に対しても特別休暇が出された。アンカラでは夜間学校も1日の休校措置が取られた。

■吹雪や大波

トルコ国内全域が、特に昨日(10日)以降強まる降雪に見舞われる中、マルマラ海、エーゲ海、西黒海では吹雪により市民の足に影響が出ている。時速80kmに達するほどの強い風の影響で、イスタンブルとバンドゥルマを結ぶ海上バスやフェリー便が欠航、また時化の影響でバルケスィル県バンドゥルマ港 は「閉鎖」となった。デュズジェ県アクチャコジャやバルトゥン県アマスラでは高波が6mに及んでいる。

■空の便、欠航相次ぐ

イスタンブルではカルタル、マルテペ、サンジャクテペ、チャムルジャなどで大雪に見舞われた。次第に吹雪へと変わった降雪の影響で、帰宅ラッシュの時間には大渋滞が起こった。トルコ航空はアタテュルク空港発着の便について、国内線、国際線合わせて83便を運休した。

■積雪40センチ

イスタンブル広域市は、積雪に関し書面で発表を行った。発表では不眠不休の積雪対策が取られているとし、「気象庁のイスタンブル大雪警報に基づき、緊急体制に入った防災対策センター局の職員が一晩中、職務に当たっている。降雪はアジア側とヨーロッパ側の広範囲に広がっており、朝まで吹雪いていた雪は、今朝になってその強さをさらに増している。職員は不眠不休で除雪・溶雪作業を続けている」とした。

■屋根の損壊9棟、倒木11か所

発表によると、「イスタンブル広域市冬期防災対策課は、1028の除雪具や機材と4815名の人員を動員し、主要幹線道路で昼夜を問わず作業を行っている。夜間から朝にかけて交通に目立った支障は起きていない。また夜間、フェリー乗り場や病院の救急センターでは、市民に向けて可動式ブッフェによる軽食、スープ、チャイの無料配布も行われた。除雪作業では塩4021トン、融雪剤43トンが使用された。吹雪により9棟の家屋の屋根が崩落、 11本の木が倒れた」と説明された。

各地の積雪量は次の通り。

ハドゥムキョイ、ベイリクドゥズ、バシャクシェヒル、エセンユルトゥ:10-15cm
マスラク、サルイェル:4-8cm 
チャタルジャ郊外:15-40cm 
U.ムムジュ、バシュブュユク、チャムルジャ:10-15cm
スルタンベイリ:8cm 
トゥズラ:25cm 
ベイコズ、チェクメキョイ、サンジャクテペ:5-12cm 
シレ郊外:8-13cm

<後略>

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:36879 )