オバマ談:イランはジュネーヴ合意を遵守しており、米議会の新たな制裁決議については拒否権を行使する(2)
2015年02月01日付 Jam-e Jam 紙
オバマ大統領は、続いて次のような解決法を提案した。「目下、我々がすべきことは、今回の交渉を合意に至らせ、イランに国際社会の要求を飲むよう圧力をかけることだ。重要なのは、P5+1の同盟の堅持、ロシアと我が国の間の緊張とは無関係に同国との同盟、そしてイランの石油を渇望する中国との同盟の維持だ。我々はまだこの同盟関係を堅持できており、我々の外交がどれ程有効であってきたか示すことができるのだ。」
また米国大統領は次のように述べた。「このまま私が核問題についてイランと合意に至らないのなら、筋の通った合意を拒否したことになるイランは、非難されるだろう。もしイランへの追加制裁法案が可決されるなら、私はそれに対して拒否権を行使するだろう。しかしこれは私が米議会議員にもイスラエルにも述べてきたことであるが、イランが合意を無視した次の日に、議会における私にとって最も単純な仕事は、イランに対するより多くの制裁を認めることである。私が追加制裁法案に署名するのに2日とかからない。我々にとってイランに対する制裁強化は可能なことだが、重要なのは可能な限りすべての外交的な道筋を進む意志を示すことである。」
◆イランは核を軍事利用していない
米国大統領は、イランの核開発問題について以下のように述べた。「我々は、ひとつの仕組みを作り出す機会を有している。それによって我々は、イランが本当に核を軍事利用していないのか、また信頼できるグローバルプレイヤーとして国際社会へ復帰する能力を有するのかどうか確認できるようになるのだ。それにも関わらず、我々にこれができるのか私にはわからない。私は、米議会がイランに対する追加制裁の承認に反対するだろうと推測している。なぜなら、同盟国もそしてイランでさえ、この追加制裁をジュネーヴ暫定協定違反と解釈できるからである。米国政府の考えでは、この大事な時期に外交的に弱体化することは、たとえ十分な理由があるとしても誤りである。」(ファールス通信)
※訳注:原文は後からオバマ大統領の演説後半のロシアに関する言及が追加されている。
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( 翻訳者:Bahman12 )
( 記事ID:36915 )