メルスィン事件被害者オズゲジャンの棺、女性らが担ぐ
2015年02月15日付 Radikal 紙


オズゲジャン・アスランさんの葬儀礼拝前、礼拝の参加者をモスク内に招き入れた導師が、「女性のみなさんは後ろに下がってください」とお願いした。しかし、モスクになだれ込んだ数百名の女性たちは、導師の言うことを聞かず、礼拝中も最前列に並び、オズゲジャンさんの棺をほかの人に任せることなく、彼女たち自らが担いだ。

タルススで惨殺されたオズゲジャンさんを、メルスィンで5000名もの人々が見送った。女性達はオズゲジャンさんの棺を自ら担ぎ、また、メルスィン広域市はバレンタインデーの行事をすべて中止にした。
葬儀礼拝前、礼拝の参加者をモスク内に迎え入れた導師のが、「女性のみなさんは後ろに下がってください」とお願いした。しかしモスク内になだれ込んだ数百名の女性たちは、導師の言うことを聞かず、礼拝中も最前列に並び、オズゲジャンさんの棺をほかの人に任せることなく、彼女たち自らが担いだ。

20歳の女子大生オズゲジャン・アスランさんは乗車していたマイクロバス内でレイプ後、刺殺され、遺体を山林で焼かれた。彼女の葬儀には5000名が集まり最後を見送った。参列者の大多数は女性だった。
怒りを引き起こした蛮行の被害者となったオズゲジャンさんの父は、事件を知るや体調を崩し一夜を病院で過ごした。葬儀には母のソンギュルさんと姉のベステ・アスランさんが参列し、犯人に最高刑が与えられるよう嘆願した。

■メルスィンではバレンタインデー行事が中止に

メルスィン広域市は、オズゲジャン・アスランさん惨殺事件を受けて、バレンタインデーに合わせて予定されていた集団結婚式などの関連行事をすべて取りやめた。同市の広報部からは、家族が行方不明届を出した2日後、タルスス郡チャマラン地区で焼死体となって発見された女子大生オズゲジャン・アスランさんを追悼し、2月14日のバレンタインデーに合わせて開催予定だった集団結婚式やその関連行事をすべて中止し、任意の日程に延期したとの書面発表がなされた。

この発表では、「昨日、猟奇的な犯行により殺害されたオズゲジャン・アスランさんの事件に、トルコ全土が悲しみにくれた。それまでに予告されていた催しの開催を考えられる状況ではなく、この痛みと悲しみを受け、集団結婚式とそれに関連する行事はすべて中止され、任意の日程に延期された。この経緯を受け、私たちの娘であるオズゲジャン・アスランさんに偉大なるアッラーの御加護があらんことをお祈りし、また、悲嘆にくれる遺族や近親者、そして国民のみなさんにもお悔やみを申し上げる」とされた。

■この痛ましい事件を、強く、憎悪と嫌悪をもって非難する

一方、メルスィン広域市のブルハネッティン・コジャマズ市長も、オズゲジャン・アスランさんへの弔辞を発表した。コジャマズ市長が発表した弔辞内容はつぎのとおり。

「昨日、本市で発生した、残忍で悪意味に満ちた事件の結果、命を落としたオズゲジャン・アスランさんの殺人事件は、全国民と同様、われわれを深い悲しみに包みこんだ。われわれが切に望むのは、この殺人犯(ら)が一刻も早く捕まり、相応の罰を与えられることである。この痛ましく残忍な事件を強く、憎悪と嫌悪をもって非難する。このような殺人犯に人間性があるとは到底考えられない。われわれの娘とも呼べるオズゲジャンさんに偉大なるアッラーのご加護があらんことを。また、遺族をはじめメルスィン市民のみなさん、全トルコ国民のみなさんにお悔やみを申し上げる。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:36921 )