オズゲジャン事件をうけ、大学二部修了時間繰り上げへ
2015年02月19日付 Radikal 紙

トルコ高等教育機構は、学生たちの置かれた状況と意見を考慮し、「一部教育が終了次第、二部教育が開始され、必要に応じて週末にも授業を行うことで二部教育の授業時間に関して大学側が調整できる」という決議を出した。

20歳の大学生であったオズゲジャン・アスランさんが無惨なかたちで殺害された事件は、二部教育課程で学び、夜に学校から家へ戻る学生たちを恐怖に陥れた。多くの学生がソーシャルメディア上で授業時間の変更を訴えた。トルコ高等教育機構は、二部教育の開始および終了時間に関する苦情を受けて、新たな制度に踏み切った。二部教育の授業時間に起因する問題について検討が行われ、学生たちの置かれた状況と意見を鑑み、「一部教育が終了次第、二部教育が始められ、必要に応じて週末にも授業を行うことで、二部教育の授業時間に関して大学側が調整できる」という決議を出した。

■オズゲジャン・アスラン運動

メルスィン県のタルススで20歳の大学生オズゲジャン・アスランさんが、夜家に戻る途中に乗ったミニバスの運転手によって惨殺された事件は、二部教育課程で学ぶ大学生らに行動を起こさせた。多くの学生らがソーシャルメディアに投稿し、授業時間の見直しを訴えた。彼らは事件後に夜遅くに帰途につくことを恐れていると意見し、「私たちは夜の10時に大学を出ます。あなたたちがつくったカリキュラムのせいで、私たちはこんな遅い時間まで授業に出て、オズゲジャン・アスランさんの様に暴行に遭い、刃物で刺され、焼かれなければならないのですか?」と問うた。高等教育機構のイェクタ・セラチ会長は、特に女子学生たちの二部教育授業時間に関する苦情を受け、この件に着いてもう一度議論するということを明らかにした。

■高等教育機構からの発表

セラチ会長は「二部教育修了時間」に関する声明を出した。二部教育プログラムによって教育を受けている学生、特に女子学生から出された授業時間に関する苦情、そして授業時間の見直しに向けた要望を検討するという。
「大学における二部教育の授業時間に起因する問題を検討した結果、高等教育機構は学生たちの置かれた状況と意見を考慮し、『大学一部教育が終了次第、二部教育が開始され、必要に応じて週末にも授業を行うことで二部教育の修養時間を大学側が調整できる』との結論に至った。」とした。
二部教育課程の授業開始時間に関して具体的な話は出ず、一部教育の授業時間に続くかたちで行うという表現で、高等教育機構の各組織にゆだねられたことが強調された。「高等教育組織がこの件及び類似する案件について対処できるよう、段階的に体制を整えていくことが大切だと考えています。我々高等教育機構が最優先するものは学生であり、彼らが安全に、そして幸せに、よりよい教育を受けることができるようにサポートしていくことです」と述べた。

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( 翻訳者:三井景介 )
( 記事ID:36973 )