ハーメネイー最高指導者、国が抱える二つの経済問題を指摘(1)
2015年02月19日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、東アゼルバイジャン州の人民各層数千名と面会し、今年のバフマン月22日〔2月11日の革命記念日〕のパレードに偉大なるイラン国民が大挙して参加したことに、大いなる感謝の意を示した上で、重要な演説の中で、国が直面する経済状況とその諸問題の解決策、特に抵抗経済政策の実施の必要性を指摘した。同師はまた、アメリカが新たな条件を付けながら〔イランを〕脅し、さらにヨーロッパが新たな制裁を行使したことに触れ、「イラン国民は強い意志をもっていること、制裁問題でもイラン国民はこの陰謀を失敗に終わらせることができるということを、つねに示してきた」と強調した。
最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は演説の中で、昨年に比べて今年のバフマン月22日のパレードには、より多くの人々が盛大に参加したと伝えられていると指摘した上で、「偉大なるイラン国民に感謝の意を伝え、パレードでの国民の参加の様子について描写するのに、私の言葉はあまりに無力だ」と述べた。
同師は一部の地域では寒波と雨が、またアフヴァーズやフーゼスターンでは砂嵐が起きていたと述べた上で、「こうした状況下で、革命から36年が経ったというのに、今年の国民のパレードへの参加はこれまで以上に盛大だった。こうしたことは、世界で類例のないことである」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者は、バフマン月22日のパレードが盛大なものとなった主な理由として、国民が〔政治や社会の〕表舞台に〔積極的に〕参加していること、〔社会の〕諸問題〔の管理・運営〕が人々の手に委ねられていることを挙げ、「国の諸問題に国民がしっかりと関わってきたからこそ、われわれもこうした奇蹟をつねに目の当たりにしてきたのである」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこの一般的な法則を経済問題にも適用し、経済的領域への国民の計画的参加と国民の能力の活用の必要性を強調した上で、国が抱える経済問題の原因について説明を行い、次のように述べた。
こうした原因のなかで最も重要なものの一つとして、強要された戦争〔※イラン・イラク戦争〕後に、イランが〔中東〕地域や世界に強い影響力を誇る経済的基軸となるのを阻止するために、抑圧諸国が企てた計画の存在が挙げられよう。
■ 音なき制裁
同師はさらに、次のように付け加えた。
計画を立て、さまざまな手法を用いることで、西洋諸国、中でもアメリカはイランと域内諸国との広範囲に及ぶ経済活動・計画をサボタージュしてきた。石油や天然ガスの輸送ライン、〔鉄道や道路といった〕陸上ラインや航空路、通信網〔などを整備する際に〕イランを回避するよう〔各国に圧力をかけたり〕してきた。彼らは実際に、核問題が取り沙汰される何年も前から、音なき制裁を開始していた。こうした経済的対抗措置は、今日まで続いている。
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( 翻訳者:エンアルケ・エンホロゴス )
( 記事ID:36977 )