ハーメネイー最高指導者、国が抱える二つの経済問題を指摘(4)
2015年02月19日付 Jam-e Jam 紙

制裁問題では、われわれは敵に立ち向かうことができる

 イスラーム革命最高指導者はさらに真剣な努力を続け、国民の能力から助力を得ることの必要性を強調した上で、「われわれは制裁問題では、敵が起こす騒動や政策に対して立ち向かい、彼らの目的を失敗に終わらせることができる」と付け加えた。

 同師はさらに、「もし経済の領域で必要な対策を講じず、今以上の真剣な努力をしなければ、敵は核問題で新たな条件を突きつけ、『もし受け入れなければ、制裁を科すぞ!』と脅してくるようになるだろう」と述べた。

 同師は、抑圧陣営は制裁という武器をイラン国民に対して最大限用いていると指摘し、次のように強調した。

彼らがこうしたことをする主な目的は、イラン国民を侮辱し、新たなるイスラーム文明へと邁進する国民とイスラーム体制の偉大な運動を停止させることにある。もし核問題で、彼ら自身が主張する望みをわれわれが受けれたとしても、やはり制裁が解除されるようなことはないだろう。なぜなら、彼らが反対しているのは革命の原理そのものだからである。

 イスラーム革命最高指導者は若者たち、特にバスィージ学生たちが有している極めて高い能力を、国の諸問題〔の解決〕や革命の目的の推進で活用することが必要だと強調し、無理難題をけしかけてくるごろつきのアメリカ政府の脅迫や、それに追随するヨーロッパ諸国の新たな制裁〔※EUが2月に入って、欧州司法裁判所が昨年7月に撤回を命じたイラン国営海運会社への制裁を、再び決定したことを指す〕に触れ、「もし制裁をする気なら、イラン国民も制裁を科すことが可能だし、そうしたことをすることになろう」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「イラン国民は極めて強い意志をもっている。イスラーム共和国は与えられたあらゆる問題に対して、確固たる意思を示してきた」と付け加えた。

 同師はこうした堅固な意志の一例として、イランがダーイシュに対して真剣に対峙していることを挙げ、このテロ組織との対決に際してアメリカとその同盟国が見せている欺瞞を指摘し、「アメリカは我が国の外務省に手紙を寄越し、『私たちはダーイシュを支持していない』などと言ってきた。しかしその数日後、アメリカのダーイシュに対する軍事的支援を示す写真が報じられた」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者は演説の別の箇所で、1356年バフマン月29日のタブリーズ市民による英雄的事績〔※〕に敬意を示した上で、アゼルバイジャン、そしてタブリーズの市民がさまざまな局面で示してきた傑出した特徴として、時代の先を行っていること、自らが立たされている位置をよくわきまえていること、必要なときにしっかりとした行動を取ることができること、勇気と真の信仰心を持っていることなどを挙げ、〔東アゼルバイジャン州の最高指導者代理で、タブリーズの金曜礼拝導師を務める〕アーヤトッラー・モジタヘド=シャベスタリーを、神のために戦う気持ちを忘れない、見識高き宗教指導者であると褒め称えた。

※訳注:1978年2月18日にタブリーズで起きた反国王デモを指す。このデモは同年1月9日(デイ月19日)に宗教都市ゴムで起きた大規模な騒擾事件の40日忌にあたり、多くの死傷者を出した。

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( 翻訳者:ヒュドルホ・アンスロポス )
( 記事ID:36980 )