予備校から高校へ強制移行の学校群、授業料3倍へ
2015年02月21日付 Cumhuriyet 紙
政府が行った決定により2015年9月1日付で閉鎖される予備校は、学校として運営を続けていく。テメル・リセ(基礎高校)という名で教育を続け、生徒に大学入試の準備をさせるこの高校の料金は、予備校の3倍になる。
公正発展党(AKP)政権の、予備校閉鎖に向けた断固とした姿勢の結果として、保護者が大学受験準備に支払う料金が最低でも3倍になる。首都において平均5000リラであった大学受験準備コースの料金は、予備校が「テメル・リセ(基礎高校)」になることにより、3倍以上になる。高校の最終学年は、実際に大学受験準備のクラスとなり、テメル・リセの最終学年の申し込み料金は、1万6000リラから2万5000リラに値上がりした。
テメル・リセ(基礎高校)となることに許可を与えらず、「教育相談オフィス」という名で活動を続けようとしている場所に対し、介入が行われる。アダナでは、25のオフィスに介入が行われ、閉鎖された。教師たちによれば、問題は以下の通りである
公立高校から生徒がいなくなる:予備校が閉鎖されることにより、大学受験準備の可能性が断たれた学生たちは、来年学ぶ予定の12学年のクラスのために、在籍している公立学校から早急に離れている。アナドル高校と普通高校の最終学年から生徒がいなくなり始めている。いくつかの高校では、学生たちが離れていかないよう、教師たちが圧力をかけている。高校の最終学年を大学受験準備のクラスとして過ごすことを望む学生たちが増加したことにより、数多くのかつての予備校、つまり新たにできたテメル・リセの最終学年の定員が埋まった。
料金は跳ね上がった:実際に大学受験準備のクラスへ変わるテメル・リセの12学年のクラスと予備校との唯一の違いは、週に1時間宗教文化と道徳知識と英語の授業があることである。それ以外は、全てが指導要領通り行われ、授業は夕方や週末の代わりに平日に行われる。
教師たちも被害者である:保護者達の次に、この適用の他の被害者は、公立学校と予備校で働く教師となる。公立高校の最終学年で、授業を行う教師たちが十分に学生を見つけられない可能性がある。予備校の教師たちは、個人授業の可能性が奪われ、授業時間が減る。
教育オフィスが閉鎖される:諸条件が満たされなかった、あるいはテメル・リセになることに許可を与えられなかった予備校の一部は「教育相談オフィス」という名で営業を続けることを求めた。しかし、この名前のもとで予備校業が行われることに許可を与えなかった国民教育省の主導により、このオフィスに介入が行われている。
■目標:普通高校の代わりになること
予備校が2015年9月1日に閉鎖される。「予備校」サービスを6月に終わらせることが必要なこの組織の代わりに「テメル・リセ」が高校のプログラムを適用し、生徒たちの大学受験への準備も行う。
■科学予備校は学校になる
科学予備校の創立者であるナズミ・アルカン氏は、法律が憲法裁判所により取り消されることを待ち望んでいると述べた。そして「私たちは、組織として予備校業をすることを望んでいる。この法律が、取り消されることを期待している。しかし、このプロセスは終わりにさしかかっている。何千人もの教師がいる。ここでの 労働者がいる。私たちに望みを託す学生たちがいる。来年の今頃は、私たちも変更のために申し込む」と話した。
ナズミ・アルカン氏は、物理的に学校になることに適している校舎が学校に変更されること、学校にならないいくつかの校舎が閉鎖されることを述べた。
■文化予備校は変更されている
文化教育協会の設立代表者で代表取締役のアフメト・サイト・ユルトセヴェン氏は、119の予備校校舎がテメル・リセとや中学校として開かれることを述べた。ユルトセヴェン氏は「テメル・リセ」 では、2018年から2019年の学事暦まで、校庭やプールのようないくつかの基準が問われないことを述べ、「普通高校」の代わりになることを目標にしている文化基礎高校の9年生と10年生のための1年間の料金は、8000リラであり、11年生と12年生は 9000リラであると話した。
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( 翻訳者:白尾みさき )
( 記事ID:36989 )