イラク:「IS(イスラーム国)」がモースルで希少な書物を所蔵する図書館に放火
2015年02月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■メディア活動家によれば、モースルで「イスラーム国」が希少な書物を所蔵する図書館に放火

【ニーナワー県(イラク):アナトリア通信】

イラク北部ニーナワー県の中心都市であるモースル市のメディア活動家によると、「イスラーム国(ダーイシュ、IS)」は、土曜日に同市の図書館への放火を敢行した。この図書館には、数千冊の本、文書、写本が所蔵されており、その中には貴重な書物も含まれていた。昨年6月以降「ダーイシュ」の支配下にある同市を訪れることが困難なため、アナトリア通信の記者はこのニュースの信憑性を確認していない。

この活動家は、身の安全を考慮して氏名を明かさないことを希望しつつ、モースルから電話でアナトリア通信に以下のことを明かした。「土曜日の晩、ダーイシュのメンバーが同市中心にある中央図書館に放火した。これは、希少な書物や写本を所蔵するこの図書館を保護する必要がある旨、ダーイシュに所属する同市の名士らを説得するのを失敗したことをうけたものである」。

また同活動家は、「火は3階建ての図書館の全体に燃え広がった。約1万冊の本と写本の焼失により、同市は最も重要な文化財であり遺産の1つを失った」と加えた。

(後略)

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( 翻訳者:飯塚遥奈 )
( 記事ID:36991 )